こんにちは。ゆうじろうです。
2018年からつみたてNISAが開始されることもあって、インデックス投資の投資環境は急激に良くなっていると感じます。
最も広く分散投資するには世界経済全体を対象としたインデックス投信(ETF)でしょう。世界経済インデックスで一番有名なのは米国バンガード社のバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)です。英国FTSE社が算出する世界経済全体の株価指標に連動するように運用されています。年間保有コストが0.11%とこの種のETFとして非常に低コストを実現しています。
VTは素晴らしいETFなのですが、問題は米国ETFなので米国市場で買わなければいけない点です。円をドルに変換して、ドルで買わないといけません。ここで余計なコストが発生します。またETF購入の度に手数料が発生します(最安水準のSBI証券で購入額の0.45%、最低5ドル以上)。さらにさらに、年4回の配当の度に米国と日本で2重に税金が発生します。
米国での課税は確定申告で一部取り戻すことが出来ますが、まあ、めんどうですよね。やるなら一括投資で確定申告のめんどうさを上回る配当益を出すしかないでしょう。
ところが、この秋に楽天がVTを購入する投資信託の販売を開始したことで一気にVT投資が簡単になりました。”楽天全世界株式インデックス”は日本円で買えて、我々に代わって楽天がVTを購入して米国課税後の配当を再投資してくれます。一方でこの投信の信託報酬は年間0.2396%になります。VTを直接買うよりコスト高になりますが、めんどう代行料として妥当でしょう。
もう一方の有力な世界経済インデックス投信として、”野村つみたて外国株”があります。こちらは米国MSCI社が算出する世界株価指数に連動するように運用されています。楽天との大きな違いは以下の2点です。
①日本株が指数から除外されている
②VTのようなETFを介さずに直接投資されている
信託報酬は0.2052%で楽天全世界インデックスよりも低コストのようです。
どちらの投資信託を買うべきでしょうか?
これまでの両ファンドの基準価格の推移を比較しました。以下グラフをご覧ください。
野村つみたて外国株が開始した2017年10月2日を基準日として、この日の基準価格が10000円になるように楽天全世界の価格を補正して比較しています。お互い似通った変動をしていますが、野村が全期間を通じて上回っています。
年換算リスクは野村:8.14%, 楽天:8.96%でした。
つまり、これまでのところリスクもリターンも野村が優れていそうです。まだスタートして2ヶ月弱なのでこの先はわかりませんが、私は野村つみたて外国株への積立を開始します。
比較記事を更新しました。(2018/1/20)
*計算結果の正確性は保証出来ません。投資判断は自己責任でお願いします。