こんにちは。ゆうじろうです。
インデックス投資信託で一番の人気の資産クラスと言えば先進国株式だと思います。このクラスには多くの商品ラインナップがあってコスト競争も激しいです。優良ファンドが揃っているので最初に買ったファンドは先進国株という人も多いのではないでしょうか。今日はその中でも最も人気のあるニッセイ外国株式インデックスとたわら先進国株を比較してみようと思います。
2大人気ファンドの”ニッセイ外国株”と”たわら先進国”
投信ブロガー達がその年で最も優れたファンドを投票で選ぶ”Fund of the Year ”というイベントがあります。ニッセイ外国株とたわら先進国は昨年(2016年)のグランプリと準グランプリに選ばれています。特にニッセイ外国株は過去3年間連続してグランプリを獲得しています。現時点で最も人気のあるファンドと言えると思います。人気の理由はインデックスファンドに低コスト化をもたらした先駆者だからです。私が最初に買った投資信託もニッセイ外国株でした。
次に人気なのがたわら先進国株です。ニッセイは信託報酬の徹底した低コスト化を追求していますが、たわらはその他費用を含めた実質コストでの低コスト化を実現しています。
両ファンド共にMSCIコクサイインデックスに連動するので同型ファンドになります。
ニッセイ外国株式インデックス:
信託報酬=0.189%、実質コスト= 0.276%
たわら先進国株:
信託報酬=0.225%、実質コスト= 0.259%
それでは、両ファンドを比較しましょう。以下をご覧ください。
青:ニッセイ外国株式インデックス、赤:たわら先進国株
グラフを見ると全期間を通じてたわら先進国がニッセイ外国株を上回っています。さらにその差は1年目よりも2年目の方が大きく広がっています。
原因の1つは実質コストの差が考えられます。たわら先進国の実質コストが0.017%程度低いです。もう1つの原因はニッセイ外国株式インデックスの下方乖離が考えられます。2016年11月にニッセイ外国株が大きな下方乖離を出したことで話題になりましたね。
実際に投資していればどれだけの差が出たか
では実際に2015年12月に投資を開始していれば、投資先の違いでどれだけの差が出たかを確認します。
一括投資の場合
約2年間の投資期間でたわら先進国の基準価格はニッセイ外国株より3.2%高くなります。2015年12月に100万円で購入していると、3万2千円の差ができたことになります。結構大きいですね。。
積立投資の場合
インデックス投資信託を購入する人は一括投資より積立投資を行う人の方が断然多いと思います。そこで2015年12月から毎日1万円を積立した場合どれくらいの差がついたのかを確認してみましょう。480万円の投資額に対してニッセイ外国株は584万805円、たわら先進国は584万9千84円になります。0.14%ほどの差でしょうか。あまり気にするほどの差ではなくなりますね。
ニッセイ外国株式よりたわら先進国株を買うべき
積立投資をしている場合はニッセイ外国株とたわら先進国の差はあまりありませんでした。この理由は投資額がなかなか増えないという積立投資の特徴と、たわらに対して劣後した分だけ新規買い付け額が下がるというドルコスト平均法によるものでしょう。
ニッセイ外国株がこの先たわらと同等の運用ができた場合はこれまでの差はあまり気にすることもないですが、ニッセイ外国株が今後もたわらに劣後し続けると積立でも無視できない差になってきます。
ニッセイ外国株インデックスに圧勝したたわら先進国ですが、