こんにちは。ゆうじろうです。1ヶ月前に米国に投資する3種類のインデックスファンドについて記事を書きました。
楽天全米株 vs iFree NYダウ vs iFree S&P500 - 1億円のポートフォリオ
今日は前回から1ヶ月間のデータを追加して内容をアップデートしたいと思います。
米国株の指数で有名なものはNYダウとS&P500です。NYダウとS&P500の主な違いは構成銘柄と指数の算出方法です。
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NYダウ |
S&P500 |
VTI (CRSP USトータル・マーケット・インデックス) |
構成銘柄数 |
30 |
500 |
3588 |
銘柄の特徴 |
超大企業のみ |
大型企業 |
大型、中型、小型企業と幅広い |
指数の算出 |
株価平均 |
時価総額加重平均 |
時価総額加重平均 |
NYダウは米国を代表する超大型企業30社のみを構成銘柄としています。指数の算出は30社の株価を足し合わせて補正値で割っています。株価の水準が高い株に重みがつきます。
S&P500は米国の大型企業500社を構成銘柄としています。指数の算出は時価総額の大きい株に重みをつけて算出します。
他にはCRSP USトータル・マーケット・インデックスがあります。構成銘柄が約3600社と幅広いのが特徴です。バンガード社の全米株ETFであるVTIが採用している指数です。VTIは3600社と幅広いですが、時価総額で重みがついているので下位の株価はあまり指数に影響を与えません。結果的にS&P500と似たような指数になっているように思います。
NYダウ、S&P500、VTIに投資できる投資信託がiFree NYダウ、iFree S&P500、楽天全米株です。この3つのインデックスファンドを比較してみましょう。
青:iFree NYダウ、緑: iFree S&P500、赤:楽天全米株式インデックスファンド
先月から1ヶ月分のデータが追加されましたが iFree NYダウ > IFree S&P500 > 楽天全米株の順位は変わりません。
IFree S&P500と楽天全米株はこの一ヶ月では同じようなパフォーマンスでしたが、じわじわと差が広がっています。
iFree NYダウは他の2つを引き離して上昇しています。すばらしいパフォーマンスでした。
次に各ファンドのベンチマークでの比較をしてみます。
青:NYダウ、緑: S&P500、赤:VTI
VTIは楽天全米株が購入しているETFです。VTIの指数はCRSP USトータル・マーケット・インデックスですが、データが取れなかったのでVTIで代替しています。VTIの信託報酬は年率0.04%なのでその分だけ下振れしています。)
NYダウはベンチマークも同様のすばらしいパフォーマンスです。S&P500とVTIはほぼ同じ動きをしています。
楽天全米株が華々しくデビューしてから約3ヶ月が過ぎました。純資産総額は33億円を超えてiFree S&P500を抜き去り、iFree NYダウに迫る勢いです。一方でパフォーマンスの方は元気が無さそうに見えますね。楽天全米株が設立された当初は私も大いに注目し、積立を検討しました。何と言っても天下のバンガード社の看板ETFが日本円で購入できるのですから。でも今となっては熱も冷めました。
VTIがすごいのは約3600銘柄と幅広く分散しながら、年率たった0.04%という激安の信託報酬を実現していることです。でもこれは楽天全米株が年率0.04%のコストで運用できるという意味ではなくてそこからさらに色々費用が上乗せされています。結果として楽天全米株のコストはiFree S&P500と同程度かそれ以上になっていると思います。
私は米国株のみに投資するファンドを保有していませんが、もし今買うとするとiFree NYダウかiFree S&P500にするでしょうか。楽天全米株には頑張ってほしいところですね。
★追加記事を書いています。併せて御覧ください。
楽天全米株 vs iFree NYダウ vs iFree S&P500 その3(2018/1/27更新) - 1億円のポートフォリオ