こんにちは。ゆうじろうです。前回の記事で米国株のインデックス投資についてNYダウ、S&P500、VTIを比較しました。
楽天全米株 vs iFree NYダウ vs iFree S&P500 (2017/12/24更新版) - 1億円のポートフォリオ
今回はNYダウに焦点を絞って比較してみたいと思います。NYダウは構成銘柄数がたったの30銘柄から構成されています。でもその30銘柄はそれぞれ各業界で世界を代表する超大型企業ばかりです。例えばコンピュータ業界からはアップル、金融業界からはアメリカン・エキスプレス、エンタメ業界からディズニー、飲食業界からはコカコーラ、マクドナルド等、とにかく錚々たるメンバーです。ヒーローだらけのアベンジャーズみたいですね。もちろんパフォーマンスもすごいです。
過去30年間のパフォーマンスをインデックス投資家に大人気のS&P500と比較してみましょう。
赤:NYダウ、青: S&P500
1987年から2017年の30年間においてNYダウはS&P500よりも高いパフォーマンスでした。30銘柄の超優良株の方が500銘柄に分散するより良かったということです。分散は30銘柄程度で十分ということなのかもしれませんね。
NYダウは株価平均型の指数計算を採用しています。これは30銘柄の単純平均に近い指数ということで、高い株価の銘柄の重みが大きくなります。NYダウを避ける人はこの株価平均型を問題とする人も多いと思いますが、結果的には株価平均型でも問題無さそうですね。
NYダウを指数とするインデックスファンドは主にiFree NYダウ・インデックス、たわらノーロード NYダウ、eMAXIS NYダウインデックス、SMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープンの4つがあります。(以下iFree, たわら、eMAXIS、SMT)
eMAXISとSMTは2013年からやっている老舗で少し信託報酬が高いです。iFreeとたわらが2016年に開始したことでファンドの低コスト化が実現しました。
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iFree |
たわら |
SMT |
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設定日 |
2016/9/8 |
2017/3/21 |
2013/8/7 |
2013/11/19 |
運用会社 |
アセットマネジメントOne |
三菱UFJ国際投信 |
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信託報酬 |
0.243% |
0.243% |
0.648% |
0.54% |
純資産額 |
34億 |
6.5億 |
5.2億 |
45.3億 |
信託財産留保額 |
なし |
なし |
なし |
0.2% |
信託報酬を比較するとiFreeかたわらを選択するのが合理的ですよね。でも念のため4つの基準価格の推移を比較してみます。
赤:たわら、緑:iFree、青:eMAXIS、橙:SMT
意外なことに、4つのファンドはほとんど差がありませんでした。少なくとも2017年3月23日以降に投資をした場合はどのファンドに投資したとしてもほぼ同じリターンになっています。インデックスファンドを購入するときはどうしても信託報酬に注目してしまいますが、コストは信託報酬だけではないので信託報酬以外の全てのコストに気を配る必要がありますね。
4つのファンドに差はありませんでしたが、実際の購入はSMT ダウ・ジョーンズ インデックス・オープンだけは避けた方が良いかもしれません。理由は信託財産留保額が設定されているからです。これは解約手数料のことで、確実にパフォーマンスを低下させます。