こんにちは。ゆうじろうです。
eMAXIS Slimから全世界(日本除く)のインデックスファンドが設立されます。
信託報酬は0.15336%(税込)です。
これは野村つみたて外国株を下回る最安の信託報酬になります。
投資信託のコストは信託報酬だけでは決まりませんが、全世界に分散投資したい人にとって魅力的な選択肢が1つ増えたことになります。
つみたてNISA開始に合わせてたくさんの超低コストファンドが誕生しました。
1年前と比べるだけでも商品の選択肢が一気に広がり、各ファンドの信託報酬も引き下げられています。
でも、商品の供給に対して需要が追い付いていないように思います。
投資信託は純資産総額が増えても運用の為のコストはそれほど増えないので、運用会社は純資産総額が増えるほど効率的に儲けることが出来ます。
運用会社が効率的に儲けることができると信託報酬を下げる余力が生まれます。
信託報酬を下げるとさらに売れるのでさらに効率的に運用できます。
インデックスファンドはこのように純資産総額の増加が低コスト化を実現するというサイクルを経て成長するのが本来の姿です。
でも、日本の投信各社は赤字覚悟の低コスト投信を出すことによって需要を喚起し、純資産総額がいずれ増えることで採算を合わせるという戦略のようです。
消費者としては安くなってくれれば大歓迎なのですが、投資信託は買い切りの商品ではないので永続的に存続してもらわないと困ります。
ブログを開設してからの数ヶ月間で色々なインデックスファンドの比較をしていて気付いたことがあります。
10年以上続いているようなインデックスファンドはほとんどありません。
あなたが買っている投信は10年前、20年前にありましたか?
無かったと答える人が大半だと思います。
昔はそもそも低コストインデックスファンドなんて存在してなかったのかも知れませんね。運用会社にとって割に合わないでしょうし。
最近になってインデックスファンドの低コスト化が進んだのはつみたてNISAの存在が大きいのでしょう。
でも、運用会社がつみたてNISAに期待し過ぎているということは無いでしょうか?
まだつみたてNISAが始まって2ヶ月しか経ってませんが、それほど盛り上がっているようにはみえません。
(金融取材メモ)「つみたてNISA」に及び腰 証券、低収益と顧客開拓で葛藤 :日本経済新聞
販売会社は低収益なのにコストが掛かるということでやる気が出ないそうです。
今、低コストインデックスファンドで一番人気はeMAXIS Slim先進国株式だと思いますが純資産総額は64億円です。
米国バンガード社のVTIの純資産総額は843億ドルです。8兆5千億円くらいでしょうか。もう全然違いますね。
VTIのコストは0.04%とものすごく低いですが、純資産額が莫大だからこそ可能なんだと思います。
eMAXIS Slim先進国株の純資産総額が8兆円になる日がくるでしょうか?
そうなるにはインデックス投資をしているのがあたりまえの世界になってないといけないですね。
今のアメリカはきっとそういう状態なんでしょう。
つみたてNISAをきっかけにインデックスファンドを購入する人が増えて、低コストインデックスファンドが長く存続することを期待しています。