こんにちは。ゆうじろうです。
2月から世界的に株価が断続的に値を下げています。
NYダウは2ヶ月間で約10%下落しました。
その理由は米中貿易戦争や金利上昇、IT企業の個人情報不正使用等、色々挙げることができますね。
でも最大の理由は株価が既に高すぎるからじゃないかと思っています。
市場全体の過熱感を調べるための指数としてバフェット指数があります。バフェット指数は世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏のが愛用していることで有名ですね。
バフェット指数は次のシンプルな式で表せます。
バフェット指数 = その国の株式時価総額 / その国の名目GDP
株式時価総額増加率と名目GDP成長率は長期的に同じになるという考え方です。
世の中に色々な経済指数がありますが、私はバフェット指数を最も信頼しています。
理由はシンプルだからです。
実際の経済成長を超えて株価が上昇するのはおかしい。
素朴で強固な考え方だと思います。
では、米国株価をバフェット指数で調べてみましょう。
緑:米国GDP、青:米国株式時価総額
過去50年間のGDPと株式時価総額を比べてみると、GDPが一定のペースで上昇しているのに対して株価は変動幅が大きいです。
ここで重要なのは、株式時価総額はGDPを挟んでいったりきたりしている点です。
最初に株式時価総額がGDPを大きく上回ったのは2000年頃のITバブルです。
このころは「ニューエコノミー」と呼ばれ、ITによって経済構造そのものが変化したと言われました。
でもその後大きく下落しました。ITバブル崩壊です。
それからは2007年に再びGDPを超えましたが、その後のリーマンショックでGDPを大きく下回りました。
そして、2018年の今はGDPを大きく上回っています。
バフェット指数(株式時価総額/GDP)で表してみます。
緑:バフェット指数
2018年4月1日のバフェット指数は137%です。GDPより株式のほうが37%高くなっています。
過去50年間でバフェット指数がこの数値以上だったのはITバブルの時しかありません。
この図を引用させて頂いたGuruFocus社によると、"The Stock Market isSignificantly Overvalued"と結論つけています。
「株価めっちゃ高い」という意味です。