こんにちは。ゆうじろうです。
投資の格言に「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉があります。投資資金を一箇所に集中させずにできるだけ広く分散させなさいという意味です。
ほんの2ヶ月前まで世界市場を牽引していた「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン・ドット・コム)の株価が急落し、時価総額が30兆円以上も失われました。
どんなに盤石に思える企業も先のことはどうなるかわかりません。
インデックス投資の基本はなるべく広範に投資することで、運用リスクを抑えることです。
そう考えると、株式だけでなく債券やリートまで1つの投資信託で分散投資できるバランスファンドはインデックスファンドの究極の形かもしれません。
バランスファンドにもいろいろなタイプがありますが、メジャーなのは8資産均等型です。これは国内外の株式、債券、リートの8資産に等分の割合で投資するファンドです。
8資産均等バランスファンドで今話題といえば、eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。4月11日から信託報酬の驚異の値下げを実施します。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)信託報酬
0.22572%→0.1728%(税込)
これまでも8資産均等バランスファンドとして最低水準の信託報酬でしたが、4月11日からは他を引き離す低コストファンドになります。
同ファンドについて以前にも記事にしています。
もう投資はeMAXIS Slimシリーズだけで良いかもしれない - 1億円のポートフォリオ
私は株式、債券、リートをそれぞれ個別のファンドで積立投資していますが、eMAXIS Slimが信託報酬を下げるのに合わせて乗り換えようかと検討しています。
そこで今回は、eMAXIS Slimと他の8資産均等ファンドを比較し、eMAXIS Slimの運用に問題がないかを確認したいと思います。
まず、代表的な低コストファンドを表にしてみます。
|
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) |
iFree 8資産バランス |
たわらノーロード バランス(8資産均等型) |
ニッセイ・インデックスバランスF8資産均等型 |
信託報酬 (税込)/年 |
0.22572% |
0.2376% |
0.2376% |
0.22572% |
設定日 |
2017/05/09 |
2016/09/08 |
2017/07/28 |
2018/02/13 |
純資産 |
100億円 |
70億円 |
4億円 |
0.5億円 |
8資産均等ファンドで信託報酬が0.3%を下回るのは4つありました。
eMAXIS SlimとiFreeは純資産額が100億と70億で十分な大きさですが、たわらとニッセイは純資産がかなり小さくまだまだこれからといった感じです。
純資産の大きさは運用の安定に関わってくるので、今回はたわらとニッセイは比較対象から除外します。
eMAXIS SlimはiFreeより後発ですが既にiFreeの純資産額を上回っています。勢いがありますね。
eMAXIS SlimとiFreeの主な違いは新興国株に使用している指数です。 eMAXIS SlimはMSCIエマージング指数、iFree はFTSE RAFIエマージング指数に連動します。
MSCIは韓国を含みますが、FTSEは韓国を含まないのが特徴です。
それでは、2つのファンドを比較してみましょう。
青:eMAXIS Slim、緑:iFree
eMAXIS Slimの開始日を基準として両ファンドの基準価格の推移を比較しました。
全体を通じてeMAXIS SlimがiFreeを上回っている期間が長いです。でも昨年末に差が開いたと思いきや今年に入って差を縮めています。
少しeMAXIS Slimの方が良く見えますが、1年未満での比較ではなんともいえなさそうです。
しかし、4月11日からeMAXIS Slimの信託報酬が引き下げられます。
iFreeが追随して値下げをしない限りeMAXIS Slimが今後少しづつ差を広げていくことになるでしょう。