eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)といったバランスファンドは株式、債券、リートに幅広く分散投資するインデックスファンドです。
代表的な投資先として、株式(先進国、新興国、日本)、債券(先進国、新興国、日本)、リート(外国、日本)の8種類があります。
バランスファンドの良いところは投資先を分散することで投資のリスクを減少させることができる点です。
(出典:eMAXIS Slimバランス目論見書)
投資は投資先を絞り込むと大勝ちしたり大損したりと、ギャンブルに近くなります。
投資をギャンブルにしないための最大の方法は分散投資です。
幅広く投資することでより確実なリターンを得ることができます。できるだけ幅広く分散投資しましょう。
私もeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)に投資していますが、不満な点は全ての投資先に均等に投資している点です。投資先の配分は各資産の変動を確認しながら柔軟に調整したいと考えています。
日興アセットマネジメントが8資産の過去の年度別パフォーマンスを調べています。8資産のパフォーマンス順位は目まぐるしく入れ替わっています。
(出典 日興アセットマネジメント)
この結果は相対的に下がった資産はいずれ上昇し、上がった資産は下落することを示しています。
相対的に下がった資産に重みをつけて投資するのが良さそうです。
それでは、2018年の8資産の推移を確認してみましょう。
比較に使った各クラスのインデックスファンドは次のファンドです。
先進国株: eMAXIS Slim 先進国株
新興国株: eMAXIS Slim 新興国株
国内株: eMAXIS Slim 国内株
先進国債券: eMAXIS Slim 先進国債券
新興国債券: iFree 新興国債券
国内債券: eMAXIS Slim 国内債券
外国リート: ニッセイグローバルリート
国内リート: ニッセイ国内リート
いずれも各資産クラスを代表する超低コストファンドです。
(低コストインデックスファンドは指数が同じなら同じ動きをするので、別の低コストファンドを購入していても同じ動きをしていると思って良いです。)
2018年1月以降の各資産の基準価格推移をグラフにしました。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
2018年も5ヶ月近く経ちましたが、8資産中6資産が下落しています。国内債券はほとんど変動が無いので、実質的に上昇したのは国内リートだけです。
国内リートは昨年最もパフォーマンスが悪かった資産です。下がった資産は上昇しやすいので下がった資産に積極的に投資するのが良いと思います。
逆に2018年ここまでで最も悪かったのは外国リートです。
2月〜3月は外国リートが特に悪かったので追加投資しました。
次に各資産の相関係数を計算してみます。
相関係数は資産間の変動パターンの類似度を表しています。-1~1の間の数値で示され、1だと変動が一致していることを表し、-1は真逆であることを表します。
2018年1〜5月の資産間の相関係数を図にしました。
一番特徴的なのは国内債券です。他のどの資産クラスに対しても負の相関を示しています。変動パターンが逆ということですね。
分散投資は変動の相関が低いものを組み合わせることでその効果が高まります。
国内債券と国内リートは他の資産との相関が低いです。国内債券と国内リートは投資家にあまり人気のある資産ではありませんが、分散効果を考えると一定の割合を組み込むのが良いと思います。