株式市場は2017年まで絶好調でしたが、2018年に入ってからは不安定な変動が続いています。米国金利も上昇を続けているので、今後はこれまでのような上昇相場を期待するのは難しいかもしれません。
先行き不透明なこれからの相場で重要になってくるのが分散投資です。
株式の個別銘柄に投資すると最悪の場合、上場廃止で株価ゼロになることもあります。
でも十分に分散されたインデックスファンドならどんなに資産価値が下落してもゼロになることはありません。粘り強く投資を続ければいつか必ずプラスになります。
私は個別株にも投資していますが、今年に入ってから個別株を売却して代わりにインデックスファンドの購入を進めています。
では、どのインデックスファンドを購入すれば良いでしょうか?
代表的なインデックスファンドのカテゴリーは(先進国株、新興国株、国内株、先進国債券、新興国債券、国内債券、外国リート、国内リート)の8種類です。
分散投資の観点に立つと、より好みせずに投資するのが良いと思います。
8資産のインデックスファンドはそれぞれ異なった変動をし、ある資産が他の資産を常に上回るということはないからです。
過去の年度ごとの騰落率を調べると各資産の順位は目まぐるしく移り変わっています。
<8資産>インデックス投信比較 2018年4月<株式、債券、リート> - 1億円のポートフォリオ
私は8資産全てに投資していますが、毎月インデックスファンドの資産変動をチェックして下がっている資産があれば追加で購入する方針にしています。
それでは、2018年5月の8資産の推移を確認してみます。
比較に使った各クラスのインデックスファンドは次のファンドです。
先進国株: eMAXIS Slim 先進国株
新興国株: eMAXIS Slim 新興国株
国内株: eMAXIS Slim 国内株
先進国債券: eMAXIS Slim 先進国債券
新興国債券: iFree 新興国債券
国内債券: eMAXIS Slim 国内債券
外国リート: ニッセイグローバルリート
国内リート: ニッセイ国内リート
いずれも各資産クラスを代表する超低コストファンドです。
(低コストインデックスファンドは指数が同じなら同じ動きをするので、別の低コストファンドを購入していても同じ動きをしていると思って良いです。)
2018年5月の各資産の基準価格推移をグラフにしました。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
5月の月間パフォーマンスのMVPは先進国株式になりそうです。
逆に最もパフォーマンスが悪かったのが新興国債券です。新興国株は2番目に悪いですね。
米国の金利上昇、ドル高を受けて新興国から先進国への資金移動が起きているそうです。
米国の金利引き上げは今後も予定されているのでしばらく新興国の不調は続くかもしれませんね。
私の投資方針は”下がった資産を買う”ですので、新興国株と新興国債券に追加投資しました。
次に2018年1月からの基準価格推移をみてみましょう。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
ほとんど変化のない国内債券を除くと、上昇しているのは国内リートだけです。
やはり2018年は厳しいですね。