eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は私が一番注目しているインデックスファンドです。
ファンドの内容を簡単に説明すると、先進国、新興国、日本の3つの地域に三分の一づつ均等に投資するファンドです。
eMAXIS Slimは既に先進国、新興国、日本のインデックスファンドを個別に販売していますので、eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)は1つのファンドで3つのファンドをまとめて購入するのと同じ効果があります。
私がこのファンドに注目している理由は信託報酬の低さです。
eMAXIS Slimの先進国、新興国、国内株式は個別に購入した場合もそれぞれのカテゴリーでコスト最安水準の人気ファンドたちです。
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)を購入することでさらに低コストで新興国と日本株に投資することができます。
eMAXIS Slim全世界株と個別の地域ファンドの信託報酬を比べてみます。
ファンド名 |
信託報酬(税込) |
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
0.11826% |
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス |
0.2052% |
eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) |
0.17172% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) |
0.15336% |
eMAXIS Slim全世界株の信託報酬は先進国株より高いですが、新興国や国内株より低いので個別に3つのファンドを購入した場合(0.16506%)より低コストになります。
全世界株を購入することで自動的にリバランスも行われるので、投信選びがめんどうな人はこれを1本購入するのが最適解ではないかと思います。
eMAXIS Slim全世界株にはもう一つ似たファンドがあります。
eMAXIS Slim全世界株(除く日本)で、信託報酬は3地域均等型と同じ0.15336%です。
投資先は日本を除いた世界の時価総額比で配分されていて、先進国約88%、新興国約12%の比率で投資されています。
私はこちらのファンドには興味ありません。理由は同じく信託報酬です。
全世界株(除く日本)は9割を先進国株に投資していますが、先進国に投資するならeMAXIS Slim先進国株を購入する方がコストが低くなります。
全世界株(3地域均等)より全世界株(除く日本)の方が人気?
全世界株(3地域均等)と全世界株(除く日本)は共に今年設立されたファンドですが、純資産は3地域均等の2億円に対して全世界株(除く日本)は8億円と大きな差がついています。
世界株を時価総額比で購入したいという人が多いのですね。
それとも日本株を購入したくないということでしょうか?
私は国内株式は世界の時価総額比より多く購入するべきだと考えています。
理由は課税コストです。日本から海外の株式に投資すると配当金に現地国での税が課せられます。これは年率0.2%程度のコスト増になります。
外国課税も含めてコスト比較するとeMAXIS Slim国内株式インデックスが最も低コストで投資できるファンドになります。全世界株(3地域均等)なら、国内株式がさらに低コストになります。
それでも日本株や新興国の比率が高すぎるのではないかと思う人は追加でeMAXIS Slim先進国株を購入すると良いと思います。
eMAXIS Slim全世界株(3地域均等)とeMAXIS Slim先進国株を3:1の比率で購入すると先進国:新興国:日本=2:1:1になります。
世界全体に分散投資できる最安のインデックスファンドが作成できます。