最近ひふみ投信が不調でtwitterでちょっとした話題になっています。
ひふみ投信は指数に連動するインデックス投信とは異なり、ファンドマネージャーが投資知識を駆使してポートフォリオを構築するアクティブファンドです。
アクティブファンドの信託報酬は通常インデックスファンドより高めに設定されています。
ひふみ投信の信託報酬は1%程でアクティブファンドとしては良心的な価格設定だと思いますが、インデックスファンドのeMAXIS Slim先進国株の0.12%と比べるとずいぶん高くなります。
アクティブファンドの使命としてインデックス以上のパフォーマンスを上げることが期待されます。インデックスとの信託報酬差を超えてさらに高いパフォーマンスを上げることが使命になります。アクティブファンドの運用って大変ですね。
ひふみ投信の組入上位銘柄を見てみると、アマゾン、VISA、マイクロソフト等の米国の代表的企業が多くなっています。トップのアマゾンでも2%なので100銘柄以上から構成されているのでしょう。世界的大企業アマゾンとコスモス薬品が同じくらいの比率というのがおもしろいですね。
2018年のパフォーマンスをeMAXIS Slim先進国株と比較してみます。
赤:eMAXIS Slim先進国株、橙:ひふみプラス
2月の株価急落時にひふみプラスは先進国株やTOPIX等のインデックスファンドよりも大きく値を下げました。
株価暴落でひふみプラスはどう動いたか?(インデックス投信 VS アクティブ投信) - 1億円のポートフォリオ
その後盛り返しましたが、6−7月に再び大きく下げています。結果として年初から4%ほど下落したことになります。
eMAXIS Slim先進国は年初から2%上昇しているので、先進国株とのパフォーマンス差は6%になりました。
もちろん、短期間のパフォーマンスを抜き出して評価をするのはフェアではありません。ひふみ投信の過去数年のパフォーマンスはインデックスを大きく上回っているのを無視するべきではないでしょう。
一方で、ひふみプラスの変動で気になるのは下落の大きさです。2月や7月の相場の下落時にインデックスよりも大きく下げています。
ひふみ投信は”守りながらふやす運用”を謳っていますが、2018年の推移をみると守れていないですね。
ひふみ投信は”守りながらふやす運用”ではなくて”攻めてふやす運用”じゃないでしょうか?
相場全体が上昇トレンドのときはすごく強いが、下落トレンドのときはインデックスよりも下げてしまうのかもしれません。
今後もひふみ投信の”守備力”に注目していきたいと思います。