私は株式投資を個別株とインデックスファンドの両方でやっています。
それぞれに良いところがあるのでそうしているのですが、今回は個別株とインデックスファンドのメリット、デメリットを整理したいと思います。
個別株投資の特徴
1.個々の企業に直接投資できる
自分の良く知っている業界があって、投資先企業の見通しを他の人よりも正確に予想できるのであれば個別株投資は大きな力を発揮するかもしれません。
例えば、ニンテンドーswitchのブームを発売前に予想できたという人であればゲーム業界の投資に向いているかもしれませんね。
2.値動きの幅が大きい
これはどの銘柄を購入するかでも変わってきますが、インデックスファンドより値幅が大きくなることが多いです。個別株は景気などの相場全体のトレンドに影響されるだけでなく、その会社固有の事情によっても変動するからです。ヒット商品が出ると大きく上昇しますが、不祥事なんかがあると逆に大きく下げます。良いときは青天井ですが、悪いときは上場廃止で紙切れになる恐れもあります。
3.株主優待がある
国内株だけの特徴ですが、株主優待を実施する企業があります。その優待が普段よく利用するサービスであれば、実質的な配当としての効果があります。
例えば、私はTAYAという美容院に通っていたのですが、株主優待に美容院の”利用券”を提供しています。優待込みの配当は6%以上になります。普段利用しているサービスの優待があればかなりお得だと思います。
インデックス投資の特徴
1.上場廃止、倒産のリスクがない
私がインデックス投資をする最大の理由が倒産リスクをほぼ考えなくて良いことです。国際分散されたインデックスファンドであれば、世界全体の景気の動向だけに価格が左右されます。損失が出ても世界全体の景気が悪いのであれば仕方がないと思えます。
2.信託報酬など、保有にコストが掛かる
私が最近まで投資信託を購入してこなかった理由は保有コストが掛かるからです。ただでさえ変動するリスク資産を購入しているのに、さらに持っているだけでコストが掛かり続けるのはありえないと考えていました。しかし、ニッセイ外国株式インデックスファンドをきっかけにインデックスファンドの低コスト化が一気に進みました。今のインデックス投資環境はものすごく良くなっていると思います。
3.税の繰り延べ効果が期待できる
低コストインデックスファンドは分配金を出さない運用をしていることが多いです。この場合、保有株の配当金はそのまま基準価格に上乗せされています。配当金分への課税は投信売却時まで先送りされます。税が先送りされることのメリットは課税で引かれたはずの資金まで運用できることです。短期ではあまり差がないですが長期投資では無視できないメリットになります。
無分配型インデックス投信の課税繰り延べ効果を検証 - 1億円のポートフォリオ
個別株とインデックス投信の特徴について簡単にまとめました。
個別株は玄人向け、インデックスは素人向けとざっくり言えると思いますが、どちらの方が優れているかは一概には言えません。
私の個別株とインデックスの投資比率は大体同じくらいですが、今後はインデックス投資の比率を高めていきます。
理由はインデックスは幅広く投資することができるので個別株にまつわる固有のリスクを負わなくて済むからです。
個別株は適切な銘柄を最適のタイミングで購入できれば大きなリターンが期待できます。
10年以上投資してみましたが、残念ながら私にはその才能が無いことが分かりました。どの銘柄を買うと良いのか分からないので、大きなリターンを得ることを諦めて市場の平均リターンを得られるインデックスで投資していきます。