私の投資デビューは個別株から始まりました。投資を始めたのはリーマンショック直前だったので、購入した株はすぐに大きな含み損を抱えて塩漬け状態になります。
私の相場観が悲観的なのはこの時の経験が大きいですね。
でも当時買った株の全部が悲惨な運命を辿ったかというとそんなことはありませんでした。中には買って良かったと思える株もありました。
買って良かったと思える株の1つが吉野家です。牛丼チェーンで有名ですね。
私は2008年6月に13万2千円で吉野家を購入しました。
リーマンショックは2008年9月15日なのでその数ヶ月前です。
今からチャートを見ると2008年の吉野家株は壮絶な下落相場だったようです。購入した年の年末には10万円を下回っていますね。
購入してから5年以上含み損状態でしたが、購入を後悔したことはありませんでした。
その最大の理由は吉野家の株主優待が素晴らしかったからです。
吉野家株を保有していると年に2回、3000円分の株主優待券が送られてきます。
1枚300円の無料券10枚からなる冊子なので非常に使い勝手が良いです。
今は牛丼並盛380円ですが、2009年当時は280円でした。
優待券は3000円✕2=6000円分なので年間20回も牛丼が無料で食べられました。
月に1~2回牛丼を食べるという人だと牛丼は無料の食べ物という感覚になります。
”牛丼を永久に無料で食べる権利”を13万円で買ったと思うと含み損も気になりませんでしたね。
夏はうな丼、冬は牛すき鍋と色々試しました。
さらにこの無料券は吉野家以外に”はなまるうどん”や”ステーキのどん”でも使えます。
吉野家はずっと持ち続けても良いと思っていましたが、昨年夏に20万円で売却しました。10年来高値でさすがにピークだと思ったのです。
売却後も時々牛丼が食べたくなることがありますが、そんなときは売らなきゃ良かったなと思います。
吉野家株価は私の売却後も22万円まで上昇して手の届かない存在になりましたが、最近また下落中でお求めやすい価格になってきました。
もう少し下がったらまた購入するかもしれません。