8月の株式市場は新興国株を中心に厳しい状況になりました。
7月に持ち直しつつあった相場は8月に入って下落に転じています。
トルコ通貨危機をきっかけに新興国株も債券も大きく下げています。
米中貿易戦争も激化しているので、しばらく新興国株の低迷は続くのかもしれません。
新興国資産がどれくらい下落しているのか、他の資産クラスへの影響はどうなのかを確認してみます。
代表的なインデックスファンドの資産クラスは(先進国株、新興国株、国内株、先進国債券、新興国債券、国内債券、外国リート、国内リート)の8種類です。
実際のインデックス投信を使って変動推移を確認します。比較に使った各クラスのインデックスファンドは次のファンドです。
先進国株: eMAXIS Slim 先進国株
新興国株: eMAXIS Slim 新興国株
国内株: eMAXIS Slim 国内株
先進国債券: eMAXIS Slim 先進国債券
新興国債券: iFree 新興国債券
国内債券: eMAXIS Slim 国内債券
外国リート: ニッセイグローバルリート
国内リート: ニッセイ国内リート
いずれも各資産クラスを代表する超低コストファンドです。
それでは、2018年8月の基準価格の推移をグラフにしてみます。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
8月に入って最も下落したのは新興国株、債券で共に6〜7%下げています。
そしてなぜか日本も一緒に下げています。
程度の大小はあれ、どの資産クラスも下落傾向ですね。
次に年初からの推移を確認します。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
新興国株は年初から15%近く下げています。国内株も8%程下げていますね。
年初からプラスになっているのは国内リートだけという厳しい状況です。
国内リートを購入している人はあまりいないかもしれませんが、リートと株式の相関は低そうです。
最近の国内債券はほとんど値動きが無いので分散効果を期待できません。
代わりに国内リートを持つことで分散投資の効果を上げることができるかもしれません。
今回の下落で新興国株式がかなり割安な水準になったと思っています。
積極的に買い進めようと思います。