世界中の投資資金が米国株に集中しています。
2018年の世界の株式市場は低迷しましたが、米国株だけは力強く成長しています。
バンガード社にVTI、VEA、VWOというETFがあります。
これはそれぞれ米国市場、米国を除く先進国市場、新興国市場を指標にするインデックスファンドです。
2018年の各ETFのパフォーマンスを比較してみます。
橙:米国株、緑:先進国株(米国除く)、赤:新興国株
年初から米国株は8.6%も上昇しています。素晴らしい伸び率です。
それに対して、米国以外の先進国株は4.7%下落しています。
新興国に至っては、年初から10%も下落しています。
今年は米国株に投資した人だけが利益を出しているということですね。
米国株は素晴らしいですね。
でも私は米国株だけに投資すれば良いとは思いません。
米国経済は素晴らしいですが、それは世界中の人が知っているので既に株価に織り込まれています。
今、世界の時価総額の54%が米国株です。米国のGDPは世界の25%程度なので株価はかなり高く評価されていますね。
米国株に集中投資するということは、今の米国株はまだ評価が足りない、今後もっと世界の資金が米国に集中するだろうと予測していることになります。
私には先のことは分からないので、パフォーマンスの悪い先進国や新興国にも投資しています。
幅広く世界全体に投資するということは、パフォーマンスの低い市場にも投資するので大きなリターンを期待することが出来なくなります。
でもそれで良いと思っています。世界の経済成長分だけのリターンを狙います。
それ以上のリターンを望めるのは他の投資家を出し抜ける天才か幸運の持ち主だけです。
ちなみに、2017年の株式市場はどうだったでしょうか?
念の為、2017年の各ETFのパフォーマンスも比較してみます。
橙:米国株、緑:先進国株(米国除く)、赤:新興国株
意外にも、2017年のパフォーマンスは2018年と逆転していますね。
2017年に投資するべき地域は新興国、先進国、米国の順でした。
過去2年のインデックス投資は、2017年初頭に新興国株に投資し、2018年に入ってすぐ新興国株を売却して米国株に乗り換えるのが正解でした。
普通の人には出来ないですよね。