私はつみたてNISAでeMAXIS Slim先進国株とeMAXIS Slim新興国株に投資しています。
先進国と新興国の投資比率は7:3の割合です。
世界の時価総額比だと新興国は12%くらいなので、新興国に重みを付けた配分になります。
重みをつける理由は、長期的にみると新興国の方が先進国よりも成長する可能性が高いと考えているからです。
つみたてNISAの投資期間は20年です。
制度の仕組み上、一度購入した投信は売却せずに20年間保有するのがベストです。
20年後の世界はどうなっているでしょうか?
OECDが2060年までの世界経済を予測しています。
緑:アメリカ、青:中国、赤:インド (source OECD)
購買力平価でのGDP予測ですが、2040年までにアメリカは中国だけでなくインドにも追い抜かれると予想しています。
今の世界GDPランキングは1位アメリカ、2位中国、3位日本ですが、つみたてNISA期間が終了する20年後はこれが1位中国、2位インド、3位アメリカになります。
その頃には中国、インド、インドネシアの3カ国で世界経済の半分を占めるようになるようです。
今、米国経済は絶好調で世界の時価総額の54%が米国株ですが、20年後はどうでしょうか?
私には米国のシェアが54%(現在値)以上になっているとはとても思えないです。
「じゃあ、お前は新興国株だけ買ってろよ」と言われそうですが、新興国株に全力投資するのも抵抗があります。
理由の1つはコストです。新興国株への投資は先進国よりも高コストになります。
eMAXIS Slimで比較した場合、先進国株の信託報酬が年率0.109%に対して新興国株は年率0.189%になります。1.5倍以上高いですね。
もう一つの理由は変動幅(ボラティリティ)の大きさです。新興国経済は不安定で株価が上下に大きくブレます。最近もトルコ通貨危機をきっかけに大きく下落しました。
また、新興国は強権的な政治体制の国が多く、金融取引の自由度が制限される不安があります。
色々考えると、安定感のある先進国株を中心にしながら新興国株を少し多めに購入するという結論になりました。