2018年の新興国株式は右肩下がりに下がっています。
5月くらいまでは先進国と新興国であまり差が無かったのですが、5月からこれまでの4ヶ月間は対照的な変動をしました。
先進国株は勢いを取り戻し、年初の下落から回復して上昇を続けていますが、新興国は逆に下落幅を広げました。
eMAXIS Slim先進国株と新興国株の値動きをグラフにします。
赤:eMAXIS Slim先進国株、橙:eMAXIS Slim新興国株
8月のトルコ通貨危機で新興国株が大きく下落したのをきっかけに、新興国への重点投資を始めました。
投資額は毎日5万円で1ヶ月で100万円のペースになります。その時点での新興国株の保有額は80万円程だったのでかなり思い切った投資になります。
(詳細は以前の記事を参照下さい。)
重点投資を開始してから5週間が過ぎ、追加投資は130万円を超えました。
新興国株の保有資産は追加投資前の2倍以上になっています。
ここでそろそろ集中投資を終了しようと思います。
理由の1つは、含み損が約1%にまで縮まりほぼ解消できたからです。
私がインデックス投資をする理由は、含み損が出た資産に積極的に追加投資が出来るからです。下落する資産に追加投資するのは長期的な成長を信じていないと出来ません。
せっかくインデックスに投資しているので、含み損が出た資産にはどんどん追加投資して含み損を解消させます。
今回は新興国株が下落したので集中投資しましたが、含み損も無くなってきたのでそろそろ抑制しようと思います。
もう一つの理由は、これから来るかもしれない下落相場に備えるためです。
私は株式の変動は多少の差はあっても地域間で連動するものだと思っています。
自由貿易と物流の発達によって、企業は多国籍化が当たり前になっていますよね。
世界経済は連携を強めているので地域間の株式市場が連動するのも納得できます。
でも今年は先進国と新興国の株価が真逆の動きをしています。
主な原因は米国でしょう。米国の金利上昇と米中貿易戦争が新興国経済と市場に大きなマイナスとなっています。
この先も先進国株が上昇を続けて、新興国株は低迷し続けるでしょうか?
私は先進国株と新興国株が逆行するのは一時的な現象で、遅れて連動するという見方が正しいように思います。2015年のチャイナショックの時も先に新興国株が下落しましたが、半年後には先進国株も大きく下落しました。
今回も同じ結果になるか分かりませんが、今は積極的に投資額を増やさなくても良いかなと思っています。
投資資金は次の大きな下落のときにとっておきます。