インデックス投資は世界中の株や債券に投資することになるので世界経済の動向に敏感になります。
今、世界経済で最大の懸念事項は米中貿易戦争です。第2弾、第3弾とどんどんエスカレートしていますね。
米国側の攻勢は交渉のための脅しというより、中国経済を抑え込むための実力行使のように見えます。
アリババのマー会長が米国での雇用計画を撤回しましたが、その会見で「米中貿易摩擦が20年続く可能性に備えるべき」と話しました。
米中貿易戦争は私が思うよりもっと大きくて深刻な問題なのかもしれません。
また、「短期的には世界中の経済に悪影響をもたらし、解決策は無い。」と語りました。
今はキャッシュポジションを多めにしておいた方が良いかもしれませんね。
今月のインデックス投信の騰落率を確認してみましょう。
代表的なインデックスファンドの資産クラスは(先進国株、新興国株、国内株、先進国債券、新興国債券、国内債券、外国リート、国内リート)の8種類です。
実際のインデックス投信を使って変動推移を確認します。比較に使った各クラスのインデックスファンドは次のファンドです。
先進国株: eMAXIS Slim 先進国株
新興国株: eMAXIS Slim 新興国株
国内株: eMAXIS Slim 国内株
先進国債券: eMAXIS Slim 先進国債券
新興国債券: iFree 新興国債券
国内債券: eMAXIS Slim 国内債券
外国リート: ニッセイグローバルリート
国内リート: ニッセイ国内リート
いずれも各資産クラスを代表する超低コストファンドです。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
9月に最も上昇したのは国内株式でした。これまで割安に置かれていた反発でしょうか。
国内株以外も月の前半は低迷しましたが後半は回復しています。
私は新興国株で含み損を抱えていましたがここ最近の回復で損失が解消できています。
次に年初からの推移を確認します。
赤:先進国株、黄:新興国株、黄緑:国内株、緑:先進国債券、水色:新興国債券、青:国内債券、紫:外国REIT、桃:国内REIT
年初からはまだマイナスの資産が多いですね。特に新興国はまだ10%以上低い水準です。
相場は回復傾向ですが、米中摩擦の不透明さは増しています。ちょっとしたことで、大きな下落相場になるかもしれません。
バブル崩壊がいつか来るなら、積立資産が小さい内になるべく早く来て欲しいものです。