1億円のポートフォリオ

インデックス投資で安定成長する資産運用を目指します

今後10年間の株式相場には期待できない

インデックスファンドを世界中に広めたのは米国のバンガード社です。1976年にグループ創業者ジョン・C・ボーグルが個人投資家向けに世界初のインデックスファンドを販売しました。それが今では500兆円以上の資産を運用する世界最大級の投信運用会社となっています。

日本で人気のインデックス投信になった「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を運用しているのもバンガード社です。

インデックス投資をしている人ならバンガード社を知らない人は少ないでしょう。

ボーグルはインデックスファンドの神様みたいな人ですよね。

 

 そのインデックスの神様が書いた「インデックス投資は勝者のゲーム」が今年出版されました。

インデックス投資をする人なら読んでおいた方が良いかもしれません。

アマゾンプライムに加入していると無料で読めるので私も読んでみました。

 

タイトルから分かるようにインデックス投資がいかに有効な投資法であるかが書かれています。インデックス投資をしている人なら共感できる内容でしょう。こういう本を一冊持っていると心強いですね。

 

でも、本書の中で少しだけ残念というか、薄々気付いていた現実を突き付けられた部分がありました。

第9章の「良き時代はもはや続かない」です。この章でボーグルは今後の株式相場の見通しについて触れています。

過去40年間で株式は投資家に大きなリターンをもたらしましたが、その分割高になっていると説明しています。株式のリターンは企業の事業利益から生み出されるべきなのに、これまでの株価は事業の成長を上回る速度で上昇しています。

1974年に7.5倍だったPERは現在は23倍を超えています。ボーグルは事業成長以上の株価上昇を「投機的リターン」と呼び、長くは続かないと述べています。

ではどれぐらいのリターンが適正なのでしょうか?

事業利益に基づく投資リターンは配当込みで年率6%と推測しています。でもこれまでの投機リターンで割高になった株価が適正水準(PER=20倍)に戻るならリターンは年率4%まで低下するそうです。

インフレ率を2%とすると実質的なリターンは年率2%になります。

 

少し悲観的な見通しですが、バンガード社の公式リポートでも似たような分析をされています。

www.vanguardjapan.co.jp

 

 実際の相場がボーグルの見通しの通りになるかは分かりませんが、株式のリターンは事業利益に見合ったものであるべきという考え方は納得できます。

その観点で言うと今の株価が割高というのは意識しておいた方が良いのでしょうね。