2018年も残すところ1週間ほどとなりましたが、ここにきて相場は連日下落しています。
私の経験だと、12月は上昇相場が多くて年が明けて1〜2月に下落するという感覚があるので最近の下げには少し驚いています。
市場平均が直近の高値から20%以上下落すると”弱気相場”に入ったと判断されますが、TOPIXが20日に弱気相場入りしました。
さらに世界株高を牽引してきたナスダック市場も弱気相場入りしました。
下落相場が鮮明になる今週、私は長く保有していた武田薬品株を3750円で売却しました。購入時の株価は約7000円だったので45%以上も下落しています。
まあ、控えめに言って大損ですよね。。
私が武田薬品株を購入したのは2007年11月のリーマンショック前でした。
過去の株価を振り返ると、購入してから11年間ずっと含み損でした。
もうね、いい思い出なんて一つもありません。最悪なのは11年間も保有した挙げ句、ほぼ10年来安値の水準で売却していることです。
この最悪のタイミングで売却したのは他の売却益との損益通算するためには年内の売却が必要だったからです。
損益通算とは、一定期間内の利益と損失を相殺することです。株式などの投資を行って利益(譲渡益や配当など)が出た場合は税金がかかりますが、一方で損失が出た場合には利益から差し引いて、その分だけ税金を減らすことができます。それでもマイナスになった場合、確定申告を行うことで最長3年間損失を繰り越して控除することも可能です。
[SMBC初めてでもわかりやすい用語集より]
今年1年間、ずっと売却のタイミングを計っていました。今年の株価を振り返ってみます。
もうずっと右肩下がりです。
3月で売却できていれば損失は少なくて済んだはずです。せめて10月に売却出来ていれば、、と今から考えても後の祭りですね。
11年前に購入した7000円という株価は今から見るととんでもない高値掴みをしたことになりますが、当時はこれでも安値で買ったと思っていました。夏に8300円だった株価が15%も下落していたからです。
武田薬品は製薬業界の最大手で、製薬株は景気に左右されにくいディフェンシブ銘柄と言われていました。配当も高いので仮に含み損になっても長期投資なら損することはないだろうと。
甘かったですね。
高配当、ディフェンシブ銘柄、長期投資でも大損することはあります。
今、下落相場でお目当ての株が1〜2割下落してお求めやすい株価になっているかもしれません。でも本当に割安なのかは後になってみないと分からないものです。
投資の格言に半値八掛け二割引という言葉があります。0.5x0.8x0.8=0.32で株価のピークから底値まで7割位は下がるというものです。
下落相場の入り口にいる今こそ心に留めておきたい格言ですね。