下落相場で8資産均等インデックスは株式よりも下落幅が小さくなることについて記事にしました。
記事を書きながら、株と債券だけを組み合わせた方がもっと下落相場に強いかもしれないと考えてしまいました。
8資産均等は株と債券の他にREITを組み入れてますが、REITは株式よりもボラティリティが大きい資産と考えられています。
REITを含めることで逆にバランスの悪いバランスファンドになっているかもしれません。
実際、年金資産を運用する世界最大の機関投資家であるGPIFのポートフォリオにREITは含まれていません。
GPIFが掲げる基本ポートフォリオは国内外の株式と債券から構成されています。
図:GPIFの基本ポートフォリオ
株式:債券=1:1の割合です。債券は国内債券の方が多いですね。これは為替リスクを避けるためなのでしょうか?大人の事情で国内債券を多く買っているのかもしれませんね。
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)はその名の通り国内外の株、債券に4等分です。8資産に含まれている新興国は除かれています。
下落相場だった2018年の基準価格推移を株式と比較することで、4資産均等バランスファンドの下落耐性を確認してみたいと思います。
比較対象のファンドとして、eMAXIS Slim先進国株式と8資産均等を使います。
ニッセイ4資産均等は下落相場でeMAXIS Slim先進国株よりも下落幅を抑えることが出来ています。50%含まれる債券があまり下がらないことで、全体としての下落幅を抑えているのでしょう。
4資産均等と8資産均等ではあまり差が無いという結果になりました。
8資産均等には、2018年に唯一上昇したJリートと最も大きく下落した新興国株の両方が含まれています。
これらが打ち消し合って4資産と8資産のパフォーマンスが変わらないという結果になったのでしょう。
今回は4資産と8資産は変わらないという結果になりましたが、
ばらつきの大きい資産を含めて8資産にするよりも4資産で十分かもしれませんね。