NISAは株式等の投資商品を非課税で運用できるので積極的に利用するべきです。
私もNISAを利用していますが、まだ利用できていないNISA口座があります。ジュニアNISA口座です。
NISAには現行NISAと昨年から始まったつみたてNISAの他にジュニアNISAの3種類ありますが、ジュニアNISAはかなりマイナーな存在です。
2018年3月末時点の調査で一般NISA口座の開設数が1168万口座なのに対してジュニアNISA口座は27万口座しかありませんでした。
日本の20歳未満人口は約2130万人なので、1.3%しか利用されていないことになります。
ほとんど普及していませんね。
相続税に頭を悩ませる富裕層くらいしか利用してないんじゃないかと思うほどです。
私がジュニアNISA口座を開設してこなかった理由は、一般NISAにはない制限があるからです。
非課税期間は現行NISAと同じ5年ですが、非課税期間終了後も18歳まで払出しが出来ません。13歳の子供だと5年終了後すぐに引き出せるのに、0歳の子供だとNISA終了後に13年間も資金が拘束されてしまいます。
子供の年齢によって利用条件が変わってしまうのに違和感を感じませんか?
よく調べてみると、ジュニアNISA期間終了時に20歳未満の場合は継続管理勘定に移すことができて非課税で保有できるそうです。
(出典:日本証券業協会)
ジュニアNISA口座との違いは新たに投資商品を買えないということです。
配当金は非課税と考えて良いのでしょうか?継続管理勘定について詳しい解説が無いのでよく分かりません。
なんとも分かりにくい制度です。
分かりにくさはさておき、子供の資産運用に有利な制度であることは確かです。
私もジュニアNISA口座を開設して運用したいと思います。
では、どの投資商品を買うのが良いでしょうか?
私がジュニアNISAにふさわしいと考える条件は次の3つです。
- リバランスの必要がない
- 子供への投資教育になる。
- 子供が成人するまで商品が存続している。
1番の条件は、NISA口座は売買すると非課税枠が消費されるからです。さらに継続管理勘定に移ると新規購入は出来ないようなので、一度買ったらほったらかしにできる商品が良いと思います。
2番は子供に投資の重要さを知って欲しいということです。投資をギャンブルのように捉えて欲しくないので、幅広く分散された投資商品が良いです。
3番は18歳まで引き出せないので今後18年間は継続するファンドじゃないといけません。
1、2番の条件を満たす世界分散のファンドはいくつかありますが、3番の条件を満たすファンドはほとんどありませんね。
思いつくのは、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾングロバラ)くらいでしょうか。
海外ETFだとVTが良さそうです。
セゾングロバラは株式と債券をバランスよく含んだファンドです。
設立が2006年なので国内投信としては長く運用が続いている商品です。今後の継続も期待できそうです。問題は信託報酬が0.6%と最近の超低コストファンドと比べると高いところです。
海外ETFのVTは株式だけですが投資対象は世界全体です。経費率は0.1%で圧倒的な低コストです。
ただ問題は分配金を出すところです。継続管理勘定では新規の購入は出来ないので分配金を再投資するのは難しそうです。
最近設立されたファンドだとeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)が低コストで分配金も出さないので良いのですが、20年後まで運用されているかと考えるとちょっと手が出せません。
今の所の結論はVTですかね。
うーん。もう少しだけ考えてみようと思います。