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トヨタ株と自動車産業の未来は明るいか?

2018年末に株価が急落しましたが、2019年に入るとかなり回復しました。

1月、2月の株式相場は世界的に上昇しています。

もちろん日本株も上昇しているのですが、米国株と比べると回復が緩やかでまだまだ割安な水準だといえます。

 

日経記事に”出遅れた日本株”を代表する3つの割安株として銀行株、自動車株、商社株が取り上げられています。

style.nikkei.com

具体的な銘柄では、三菱UFJ、トヨタ、三菱商事などになります。

これらの企業はいずれも日本を代表するような企業ですが、PERは1桁、PBRでもトヨタでようやく1程度で他は1を下回っています。

PBR=1は企業精算時の価値に等しいということなので、これを下回るということは企業の将来に全く期待できないと投資家が判断していることになります。

哀しいのはこの割安株の中にトヨタが入っていることです。

 

トヨタは言うまでもなく日本を代表する企業で、時価総額ランキングでも当然1位です。

日本経済はこれまで自動車産業と電機産業の両輪で牽引してきました。

電機産業が完全崩壊した今、世界に冠たる日本企業はトヨタだけになってしまいました。

そのトヨタの未来も投資家は疑問視しています。

 

投資家が懸念しているのは自動車産業の構造変化です。

電気自動車や自動運転車の登場で製造方法が大きく変化します。

車の利用方法もこれまでの所有からカーシェアやuberのような共同利用が広がっています。

 

自動車産業が変化するのは良いことだと思います。電気自動車や自動運転が早く実現してほしいと思いますし、もっと利用しやすくなるのは大歓迎です。

問題はその大きな変化は日本企業が起こしたわけではなくて、米国のテスラやuber、googleが主導していることです。

 

私も投資家の端くれですが、割安でもトヨタに投資するのは躊躇してしまいます。

 

トヨタに関する記事を読んでいると自動運転やカーシェアに対する危機感を感じます。

様々な投資をして、なんとか変化に対応しようと必死になっているようにみえます。

きっと、トヨタは次の時代にも生き残ることが出来るのでしょう。

でもトヨタが今の世界一の地位を10年後、20年後も維持しているかと考えると厳しいかもしれません。

 

元々、トヨタが提案する次世代車は水素自動車でした。自動運転もあくまで運転をサポートする技術で、人を代替するものでは無いとしていました。

当時のトヨタ社長は「”愛車”というように愛を付けて呼ばれるのは車だけ。IT企業が作る車は"I車"で愛が無い。」と発言されていました。

車を保有する喜び、運転する喜びを訴求するのは自動車企業として当然の姿ですが、現実は寧ろ”保有しない喜び”、”運転しない喜び”に向けて大きく変化しています。

 

今のトヨタは自らが意図しなかった未来像になんとか対応しようとしているようにみ見えます。

もっとシンプルに言うと、IT勢に翻弄されているように見えます。

今の情勢だと、自動車産業のパイの何割かはいずれIT企業に奪われるんじゃないかと感じてしまいます。

スマホのように車にもアンドロイドが載って車の種類は何でも良くなる未来ですね。

 

トヨタには自動車産業の盟主として、逆にIT産業を侵食するような勢いを期待したいですね。