eMAXISといえば超低コストインデックスファンドのSlimシリーズが人気ですね。
私が投資するインデックスファンドもSlimシリーズです。
実はeMAXISにはSlimシリーズ以外にも色々な投資信託があります。
その中でも面白いのがテーマ型ファンドのeMAXIS NEOシリーズです。
eMAXIS NEOは宇宙開発やロボット、遺伝子工学などの旬のテーマに絞って銘柄を選択することでインデックスよりも高いパフォーマンスを目指すファンドです。
NEOシリーズとしてこれまで、宇宙開発、ロボット、遺伝子工学、バーチャルリアリティ、ナノテクノロジー、ドローンの6つのファンドが販売されています。
いずれも未来を感じさせるテーマですよね。
私がおもしろいと思ったのは銘柄選択の方法です。AIが有価証券報告書などの資料を読み込んでテーマに合った銘柄を選択しています。
三菱UFJ国際投信の資料によると、AIはどの銘柄が上昇するかを予測するものでは無さそうです。
テーマに合っているかとか売買が多いかといった基本的な条件を満たしているかで選別しています。
”テーマごとのインデックスファンド”という見方が良いのかもしれません。
投資先は主に米国の企業になります。米国は新しいテーマを牽引する企業がたくさん誕生する国なのでこのファンドの投資先国として最適だと思います。
今回はeMAXIS NEOの6つのファンドの内、先行して販売が開始された3つのファンドに注目してその実力を確かめてみたいと思います。
宇宙開発、ロボット、遺伝子工学はそれぞれ将来が有望とされるテーマです。
この中には既に未来のGoogleやAppleのような会社が含まれているかもしれませんね。
次に保有コストですが、信託報酬は年率0.7776%(税抜 年率0.72%)です。
Slimシリーズよりも当然高くなってしまいますが、テーマ型投信としては割安な方だと思います。
パフォーマンスはどうでしょうか?
AIで作った指数は2013年6月来のパフォーマンスで先進国株や米国株を上回っています。遺伝子工学はボラティリティが高いみたいですが、宇宙開発は安定してインデックスファンドを上回っています。
でもこのパフォーマンスは実際に販売された投信のものではありません。
NEOシリーズは2018年8月6日から販売されているので実際の投信のパフォーマンスを評価するには販売開始後の基準価格をみないといけないでしょう。
では、eMAXIS NEOの実力をeMAXIS Slim先進国株、eMAXIS Slim S&P500との比較で検証してみます。
eMAXIS NEOシリーズの販売が開始された2018年8月6日からの基準価格の推移を比較すると順位はSlim S&P500 > Slim先進国株 > ロボット > 遺伝子工学 > 宇宙開発になりました。
ここまでのところ、NEOのパフォーマンスはインデックスファンドよりも低くなっています。
原因の1つは信託報酬の差でしょう。信託報酬が同じならNEOロボットはSlim先進国やS&P500を上回っていたかもしれません。
もう一つの原因は2018年下半期が世界的な下落相場だったことが考えられます。
宇宙開発やロボットのような夢のあるテーマは下落相場より上昇相場で威力を発揮するのかもしれませんね。