1億円のポートフォリオ

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「日の丸液晶」の残念な末路

毎日ニュースを見ていると時になんとも言えない残念な記事を目にすることがあります。

官民挙げてオールジャパンで振興してきた、ジャパンディスプレイ(JDI)が台中連合の傘下になりました。

www.nikkei.com

 

ジャパンディスプレイはソニー・東芝・日立製作所の液晶ディスプレイ事業を統合して出来た会社です。

シャープを除く国内大手の液晶事業はJDI発足以前に3社に集約されてたので実質的にオールジャパンと言って良い企業です。

 

「日本の技術を中、台、韓に流出するのを防ぎ、液晶産業の再興を図る」ということで、政府も産業革新機構を通じて大きく投資していました。実質的に国策企業といえるでしょう。

 

そんな「ジャパン」を冠したJDIですが、株価は上場からこれまでずっと右肩下がりを続けています。

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公募価格900円だった株価は今や10分の1以下の79円です。

中台連合による支援の条件はさらにここからディスカウントされて1株50円での引受けになるそうです。

技術流出どころか買い叩かれた上に丸ごと支配されるということですね。

 

振り返れば上場初日から公募価格を大きく下回っていました。(初値769円)

少なくとも投資家はJDIに最初から期待していなかったということです。

 

液晶ディスプレイはかつては日本の独壇場でしたが、2014年には中台韓に押されて各企業で対抗するのが難しくなっていました。

そこで誕生したのが国内企業を統合したオールジャパン体制でしたが、為す術なく破れたということになります。

技術力に関しても買い叩かれるくらいなので、競争力のあるものではなかったのでしょう。

 

 「かつて強かったものが通用しなくなる」というのは寂しいですが、仕方がないことです。

アメリカの自動車産業も日本に追い上げられて衰退しましたが、代わりにIT産業を築きました。

 

通用しなくなったら、できるだけ早く損切をして次の強みを育てるのが長い目で見て得策ということです。

 

株式投資も一緒ですね。