投資で一番大事なのはタイミングです。
株なんて上がるか下がるかしかないので、安いときに買って高いときに売るだけの考えてみれば単純なゲームです。
個々の企業の株は単純に安いと思って買っても、そのまま倒産してしまうかもしれません。でもインデックスファンドは安いときに買って長期に保有していればまず負けることはありません。
ここで一番の問題は「安いときに買う」ことです。
世界経済は長期的には成長し続けているので、高いときに買ってその後下落しても長期で保有すればいずれ利益を得られるでしょう。
でも5年、10年といつ解消するのか分からない含み損を耐え忍ぶのは辛いですよね。
なるべく高値掴みは避けたいものです。
株を安いときに買うことが難しい理由
私が経験から悟った安いときに買えない理由は、「安くなるまで待てないから」です。
人が投資に興味を持つのは大抵の場合、株が高いときです。
儲け話を耳にしたり、余裕資金があったりすると「よっしゃ、株でもやったるか!」となります。
こういうときはまず間違いなく株が高いときです。
いろいろ調べて今はあまり割安な時では無さそうだと気づいても、一度投資に興味を持ってしまうと買いたくてうずうずしてしまいます。
そこで、ちょっと下がったときに大きく投資してしまい、その後の本格的な下落相場に耐えられずに撤退というのがパターンです。
この買いたい衝動を和らげる一番の方法は積立投資です。ドルコスト平均法で定期的に一定額を積み立てていけば投資期間の平均価格で買うことができます。
ドルコスト平均法の問題は少しづつしか投資しないので、一括で投資するのに比べてまどろっこしいところです。
既にある程度の投資資金を持っている場合は、待機資金の機会損失も意識してしまいますね。
でも今は大きく投資するタイミングじゃないと思います。リーマンショック以降、10年以上に渡って株式は経済成長以上の高い上昇を続けてきました。
今は少なくとも「安いとき」ではないでしょう。
そう遠くない将来に本格的な下落相場が来るかもしれません。
今はその時に備えて現金余力を確保しておく時だと思っています。
「休むも相場」という言葉がありますが、安くなるまで待てるかどうかが投資での成功の秘訣なのです。
私は安くなるまで待てないので、ドルコスト平均法で少しづつ投資をしながら次の投資機会をじっと待っています。
ITバブル崩壊やリーマンショックのような大きな下落相場は10〜15年の周期で発生しています。
次の大きな下落相場をどう振る舞えるかが投資人生の成否を決めると思っています。