ニッセイアセットマネジメントがインデックスファンドの信託報酬引き下げを発表しました。
今回、引き下げが発表されたのは次の6つのファンドです。
ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ外国債券インデックスファンド
ニッセイ国内債券インデックスファンド
ニッセイTOPIXインデックスファンド
ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)
ニッセイ日経平均インデックスファンド
中でも注目はなんと言っても外国株式インデックスです。
ついに、信託報酬0.1%の壁を破って、0.0999%(税抜)になりました。
日本人が100M走で初めて9秒台出した時のような感動がありますね(笑)
(出展:ニッセイアセットマネジメント プレスリリース)
先進国株式はインデックスファンドの中でも一番人気のある資産クラスです。
その中でも最も人気のあるのがニッセイ外国株式インデックスとeMAXIS Slim先進国株式の2つでしょう。
最近はeMAXIS Slimが思い切った信託報酬の引き下げで人気を博していますが、元々はニッセイ外国株式インデックスが低コストインデックスの代名詞でした。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」でも毎年のように1位を獲得していた優良ファンドですが、最新の順位ではeMAXIS Slim先進国株に1位の座を明け渡しています。
ニッセイ外国株式インデックスとeMAXIS Slim先進国株式は同じ指数に連動するインデックスファンドですが、実際はどちらの方が良いファンドなのでしょうか?
ファンドの良し悪しを比較するのは色々な考え方がありますが、一番分かりやすいのはどちらを買う方がより儲かっていたかを比べることです。
ニッセイ外国株式インデックスとeMAXIS Slim先進国株式の基準価格の推移を過去2年間で比較してみます。
オレンジがニッセイ、緑がSlimですが、過去2年の比較では両ファンドの変動はほぼ同じでグラフにすると重なってしまいます。
つまり、どちらのファンドで投資してもリターンは変わらないと考えて良さそうです。
お互いに低価格競争をしているので、信託報酬は限界近くまで引き下げられています。どちらの投信を選択しても後で間違えたと思うことは無いんじゃないかと思います。
先進国株インデックスはアメリカやEU等の経済が成熟した国々の株式を指数にしています。
国際分散投資を考えた時に、先進国株ファンドで投資するのは王道と言えるでしょう。
そしてニッセイ外国株とSlim先進国がすべてのファンドの中で最も低い信託報酬を実現しています。
「一番良い商品が一番安く売られている。」状態です。
どれか1つインデックスファンドを選ぶなら、ニッセイ外国株かSlim先進国を選ぶのがほとんどの人にとってベストな選択でしょう。