今週は米国株を中心に株価が上昇しています。NYダウの週間の上昇幅は1168ドルも上昇しました。
とはいえ、米中対立が解消した訳でも無いし、景気後退が近いことを考えるとこれから力強く上昇するシナリオは期待しない方が良いと思います。
投資家はいつでも株価下落に対する心積もりをしておかないといけないでしょう。
株式投資の怖いところは投資元本が保証されないことです。
株が預金や国債より儲かるのはこの元本保証の無い恐怖に対する報酬(リスクプレミアム)と言えます。
今は銀行預金や国債といった元本保証型の利回りがほぼゼロなので、株式リターンのほとんどがリスクプレミアムですね。
株式投資はいつでも損する可能性があるということを受け入れないといけません。
さらに株式が厄介なのは時に株価の変動が行き過ぎてしまうことです。
インデックス投資をしていたとしても1年で2〜3割下落してしまうような事態はいつでも発生する可能性があります。
実際、2018年に新興国株や国内株は20%くらい下落しましたね。。
私の経験として、株価下落時に一番問題なのは自分自身が投資先を疑ってしまうことです。
私が初めて購入した投資信託は「ニッセイ外国株式インデックスファンド」でした。
2016年2月に世界的に大きく株価下落したときをチャンスと思って購入を開始しています。
かなり下落した後に購入したにも関わらずさらに下げ続けるのをみて、「やっぱり投資信託は駄目なんじゃないか?」と感じた記憶があります。
業界を代表する優良ファンドを割安なタイミングで購入していても不安になるのだから、そうじゃない場合は下落に耐えきれずに投資を中断していたでしょう。
株価下落の恐怖に打ち勝つ方法は、いつでも下落した場合を考えながら投資することです。
私の場合、将来を予測して失敗すると耐えられないので、できるだけ分散して投資します。
例えば米中対立が激化していますが、私は米国(先進国株)にも中国(新興国株)にも投資を継続します。
こうすることで、将来どちらに転んでも”自分が一番損してる”という、最悪の事態を避けられます。
また、含み損になると投資商品自体を疑ってしまうので、インデックスファンドはできるだけ人気のある銘柄で間違いが少なそうな商品を選びます。
中でも、国のお墨付きがあると最高ですね。
つみたてNISAで購入できる投資信託は6000以上の投資信託から金融庁の指定要件を満たす160程のファンドのみに絞り込まれています。
指定条件をみると手数料が安いことや、長期運用等の健全な商品が選ばれています。
つみたてNISAは年金制度が揺らぐ日本で、国民に自助努力で老後資産を築いてもらうための施策です。
ここで選ばれてる投信は最も負けにくい投資商品のはずです。
つみたてNISAの指定銘柄からいくつか選んで積立投資をしている限り、大きな負けはありません。
損失が膨らんだときは、「自分は世界中に分散投資しているし、つみたてNISAの指定銘柄だから購入商品も間違えていない。長期では絶対に負けない。」と念じることで恐怖に耐えています。