SBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社が7月22日から米国株取引の最低手数料を無料にすると発表しました。
米国株投資をする上で1つの壁になっていたのが手数料の高さだったので、最低手数料の廃止は朗報です。
これまで米国株取引の最低手数料は5ドル掛かりました。これだと少額投資は手数料が高すぎです。
例えば、ETFを積立投資するのは割に合わなかったのですが、手数料撤廃で投資手段の1つに入ってきました。
注意しないといけないのは、今回の手数料撤廃は最低取引手数料に対するもので、約定額に0.45%の手数料が掛かるのはこれまでと変わりません。
楽天証券のサイトに大手3社の分かりやすい手数料比較が掲載されています。
大手3社がいずれも最低手数料を撤廃したので、手数料の点ではどの会社を選んでも変わらなさそうです。
では、これから積極的に米国株取引をしていくべきでしょうか?
私は米国株取引の手数料はまだまだ高いかなと思っています。
1回の取引額が4,500ドル以下だと0.45%の手数料が掛かりますが、国内株の取引と比べるとかなり高いです。
楽天証券の国内株だと50万円の取引に掛かる手数料はたったの250円です。率にすると0.05%です。まだ10倍近い差がありますね。
(出展:楽天証券 国内株取引手数料)
米国ETFと国内インデックスファンドだとどちらを購入する方が良いでしょうか?
これについては以前の記事で本家VTIと楽天全米株式インデックスを比較しています。
前提条件によって多少変わりますが、どちらを購入してもリターンはほとんど変わらないという結果になっています。
このときの比較ではETFの購入手数料を0.4%と見積もっているので最低手数料撤廃を考慮しても結果は変わりません。
米国ETFか国内インデックスのどちらが良いかはかなり微妙な判断になると思います。
私は米国ETFも保有していますが、利便性の点から積立投資なら国内インデックス投信の方が良いかなと思っています。
米国ETFを買うなら一気にガツンと投資するのが良いでしょう。
できれば数百万円を一度に投資するのが理想ですね。
手数料の上限は20ドルなので、投資額が大きい方が手数料比率を下げることができます。
別の視点だと、外国税額控除の点からも大きく投資するのが良いと思います。
米国株の配当は米国と日本で2重に課税されるのですが、申告すれば外国税額控除で一部取り返すことができます。
まあ、でも手続きが面倒ですよね。数百円の為にやる気にはなれません。
1千万円くらい投資していると配当も20万円以上になるので外国税額控除でメリットを感じることも出来るでしょう。
今後、世界景気が後退して相場がかなり下がった場合は、米国ETFで一気に投資することを検討しています。
500万円くらいかなあ?発注ボタンをクリックする手が震えそうですね。