7月21日(日)は参議院選挙の投票日ですね。
前評判では自民党、公明党の与党が優勢で3分の2を超える勢いだそうです。
一方で、野党は分裂して党名もよく分からないくらい存在感が無いですね。
自分の好きな政党を熱心に応援する人もいますが、私はどの党が勝つかはそんなに重要じゃないと思っています。
選挙で一番大事なのは誰が投票したかです。
政治家は選挙で当選するために自分の支持者が誰なのか?どうすれば投票してもらえるかを徹底的に研究します。
政治家は選挙に当選しないと失業するので、投票する人の為に働きます。
そうでなければ民主主義の国じゃないですよね。
でも残念ながら、今の日本は民主主義がちゃんと機能していません。
問題の1つは一票の格差です。
Wikipediaによると前回の参院選は1票の格差が3.007倍ありました。
埼玉に住んでいる人は福井に住んでいる人の3分の1の権利しかなかったことなります。
これってすごいことだと思いませんか?
福井の人は、埼玉の人より3倍以上国の方針に影響を与えることが出来ます。
憲法改正や消費税、年金支給、国家の成長戦略といった国の重大な決定は福井県民の意見が一番重視されるということです。
福井に限らず、地方の方が都会より一票の重みが大きいので地方の意見が国家の方針を左右するのが日本です。
もう一つの問題は投票率です。
前回の参院選の投票率は約55%でした。
政治家はこの55%の人達に選ばれるために行動します。
残り45%の人の意見などどうでもよいはずです。問題があっても対策を小出しにしながらのらりくらりと先送りするでしょう。
そうやって少子化問題は取り返しがつかないところまで大きくなったのです。
若い人は投票率が低いので政治家は高齢者の為に政治を行うようになります。
社会福祉予算は高齢者に重点的に配分されるので高齢者は長生きできるようになりました。
逆に若い世代への予算は低く抑えられてきたので子供を諦める人が増えました。
少子高齢化社会の誕生です。
アメリカの非営利団体が若い人に投票を促す動画を作って話題になりました。
高齢者が若い人に「投票に行くな」と語りかける内容です。
日本でもたかまつななさんが似たような動画を作って話題になっていますね。
これからの政治は積み上がった国の借金をどうするか、破綻する年金システムをどうするかといった問題に取り組むことになります。
まあ、借金を誰が払うのかの押し付け合いですよね。
投票に行かない人が多く負担するようになるでしょう。