NHKに受信料を払うのは賛成ですか?反対ですか?
払いたくないけど、法律で決まっているので仕方なく払っている人も多いと思います。
今回の参院戦でNHKから国民を守る党(N国党)はNHKを視聴する人だけが受信料を払う制度に変更するよう訴え、なんと1議席を獲得しました。
さらに政党要件の獲得投票率2%の条件を満たしたことで国政政党になりました。
一見すると、政見放送でのふざけたパフォーマンスが一発狙いの泡沫候補のようにみえますね。
例えば、こんなの。
でも少し調べてみると、これまでのお騒がせ候補とは明らかに違う、勝つべくして勝った政党のように思えます。
まず、代表の立花孝志さんの執念がすごいです。
Wikipediaによると、元NHK職員でしたが2005年に不正経理を週刊文春に告発したことが原因で退職しています。
それ以降、NHKの受信料問題を掲げて長く地道な活動を続けています。
単に話題性だけを狙った候補でないことは確かでしょう。
今の日本は少子高齢化や年金、財政赤字など様々な問題を抱えています。そこからみるとNHKの受信料問題は小さい問題かもしれません。
1つの問題だけを掲げて当選しても他の問題に対処できるのか?という批判があるのももっともです。
ただ、1人の立候補者があれもこれもと政策を訴えても出来ることは限られてるし、様々な分野に同時に深い考えを持つことも難しいでしょう。
そうであれば、1つの問題について誰よりも深く考えてきた専門家がその信念を訴える方が何を実現しようとしているか分かりやすいです。
小泉元首相の郵政選挙も争点を絞ることで、「何をやるのか」を明確にしてましたね。
また、NHKの受信料問題は1人の候補者が掲げる問題として小さいとも言い切れません。
2018年度のNHKの受信料収入は約7千億円もありました。
本当にNHKがこれだけの予算を使って運営されるべきなのか、議論される価値はあると思います。
立花さんの政見放送に次のようなメッセージがあります。
「水道、ガス、電気といったインフラでさえ、使わない人からは料金を徴収しません。
NHKだけがなぜ利用しない人からも料金を徴収することが許されるのでしょうか?」
彼の当選を受けて、閣僚やNHK幹部からスクランブル化に否定的な反応がありました。
N国党が選挙で負けていればこんな議論はそもそも起きなかったでしょう。
選挙をきっかけにこれまで無視されてきた問題が議論されるのは健全なことですよね。
どこまでN国党が議論を巻き起こせるか分かりませんが、期待したいと思います。
まあ、実際に投票するかは分かりませんが。