eMAXIS Slim全世界株式3ファンドの信託報酬が8月9日に引き下げられます。
<三菱UFJ国際投信株のプレスリリース>
eMAXIS Slim全世界株は先進国、新興国、日本の3つの地域をまとめて投資することのできるファンドです。
この商品は3つの地域への配分を変えることで3つのファンドに分けられます。ちょっとややこしいですね。
ファンドごとの各地域への配分比率をグラフにしてみました。
こうやってみると、「オールカントリー」と「除く日本」は大体同じですね。8割以上が先進国株で構成されています。
私がおもしろいと思うのは「3地域均等」です。
理由は新興国株が33.3%も含まれているからです。
新興国株は中国やインドを中心とした新興国から構成されていますが、これらの国々は先進国よりも成長率が高いことが知られています。政情不安等で株価が大きく変動してしまうのがデメリットですが、長期的には高成長が期待できます。
新興国株投資の最大の問題は投資コストが高いことです。
低コストで評判のeMAXIS Slim新興国株で信託報酬が年率0.189%です。
昔よりずっと安くなりましたが、eMAXIS Slim先進国株の年率0.0999%と比べるとまだまだ高コストですね。
「3地域均等」はその新興国株を3分の1含んでいるのに0.12%の信託報酬で購入することができます。
新興国株をインデックスファンドで購入する場合は、「3地域均等」で買うのが結果的に一番低コストになると思います。
確認してみましょう。
|
信託報酬 |
eMAXIS Slim先進国株 |
0.0999% |
eMAXIS Slim新興国株 |
0.189% |
eMAXIS Slim国内株 |
0.140% |
平均 |
0.143% |
先進国、新興国、国内株の信託報酬の平均は0.143%になります。それぞれのファンドを個別に買うと平均の信託報酬は0.143%ですが、「3地域均等」でまとめて買うと0.12%になります。
自動でリバランスもできるし、これはお得ですね。
唯一の不安は純資産額が11億円しかないことです。
「オールカントリー」の52億円、「除く日本」の70億円と比べるとまだかなり少ないです。
インデックスファンドを買う人は時価総額加重平均が好きな人が多いからだと思いますが、時価総額比ってそんなに良いものですかね?
私は「時価総額加重平均にはこだわらないよ派」です。
とはいえ、どんな良い商品でも購入する人が少なければ存続するのが難しくなります。
せめて50億円は突破してもらいたいものです。
がんばれ!「3地域均等」!