大手証券会社マネックス証券が2017年10月に日経平均3万円になるという見通しを発表しました。
プレスリリースまで出して話題になったので覚えている人も多いと思います。
2017年は世界の株価が絶好調の年で、日経平均もその勢いで史上初の16連騰を達成しました。
発表当時の株価は2万2千円だったので8千円ほど上昇するという予想になります。
責任ある大手証券会社の発表する見通しとしては大胆だと思いましたね。
マネックスの予想では2018年度中に達成するという見通しでした。
大々的に発表するということはかなり自信があったのでしょう。当時の記事では「保守的に見積もっても3万円は堅い」と書かれています。
日経平均3万円への道という連載まで始めました。
発表から2年経った2019年9月の日経平均は2万1千2百円です。
2年かけて8百円ほど下がりましたね(笑)
私は別にマネックス証券を責めたい訳ではありません。
プロの視点から日経平均構成銘柄を分析して3万円が妥当だと判断したのでしょう。
ストラテジストの広木隆さんが3万円の根拠を色々説明されています。
記事を読んでると「まあそうかもしれないね。3万円行くかもしれないね。」と思わせてくれます。
でも、2年経っても3万円行かなかったね。むしろ下がったね。
ここから分かることは専門家でも未来を見通すことは不可能ということです。
会社を挙げて大々的に発表した予測がこんなに大きく外してしまうのです。
個人投資家の予測なんて占いと同じだと思ったほうが良いでしょう。
マネックス証券は今も日経平均3万円への道の連載を続けています。
最新の記事では、3万円達成時期の予想を「2021年12月末までに」と変更しました。
そうだね。そんなに先なら達成するかもしれないね。