最近少し落ち着きをみせていた米中関係ですが、新たに衝撃のニュースが飛び込んできました。
トランプ政権が米市場の中国企業に対して上場廃止の検討を始めました。
このニュースを受けて、アリババ株が一気に7%も下落しています。
すごいですよね。米国が本気で中国経済を叩こうとしているのが分かります。
私が米中対立に注目するのは米国と中国の両方に投資しているからです。
米国と中国はそれぞれ先進国と新興国の最大の市場です。
先進国株インデックスの1/2が米国株で新興国株インデックスの1/3が中国株です。
私の両国への投資は同じくらいで、インデックス資産に占める比率はそれぞれ13%くらいです。
この2大経済大国の対立は投資家にとっては本当に都合が悪いですよね。
これまでのところ、攻め手はいつも米国で中国は防戦一方な印象です。
両国の過去2年間の株価をみても、米国が21%上昇しているのに対して中国は12%も下げています。
米国株(S&P500)と中国株(上海総合指数)の株価推移
(2017年9月ー2019年9月、yahoo financeより)
でも株価推移をよく見ると、2018年は上昇する米国株と下落する中国株で大きな差がありましたが、ここ半年くらいは米国株と中国株の動きに差が無くなっています。
この間に米国はこれまでで最大の対中関税第4弾を発表しましたが、去年ほどは反応しなくなっています。
中国市場は2015年のピークから既に40%も下げています。下がりすぎて下がりにくくなっているんじゃないかと思います。(まあ、素人考えですが。)
ここに来て、トランプ政権のさらなる一手が追加されました。
貿易摩擦を超えて戦線を広げることで徹底的に中国を抑え込もうということですね。
本当に中国企業を米国市場から締め出すとなると株価はかなり下落するかもしれません。
これから中国株に投資するのは難しい局面が続くことになりそうです。
ただ、これだけは忘れないようにしたいと思っています。
株は安い時に買って高い時に売ると儲かります。
つまり、みんなが売りたい時に買って、みんなが買いたい時に売るということです。