投資の有名な格言に「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。
花(リターン)を得ようとするなら、みんなと違う行動を取りなさいという意味でしょうか。
周りと同じ行動をしていると何となく安心ですが、それで儲けるのは難しいです。
みんなが買おうとすると値段が上がって割高になるからです。
儲かった人を見て同じ行動を取っても同じように儲けることができないのは当たり前ですね。
逆に大損している人を見て、同じ行動を取れば儲けることが出来たりします。
一番最近の例だとトルコ市場でしょう。
昨年8月、トルコリラが45%も下落する通貨危機に陥りました。
米国と激しく対立して、経済の先行きが全く見えない状態が続きました。
当時トルコに投資していた人は大損失を被り、twitter上に悲痛のツイートが溢れました。
今年のトルコリラ暴落で1200万円失いました。
— ゆめみ (@yumemifx) August 13, 2018
買ってからただの一度もプラスになったことはありません。
なぜこんなものに大切なお金をつぎ込んでしまったのか。
後悔してもしきれません。 pic.twitter.com/tVr5ozRJ1S
さらにこれからトルコはもっと酷くなるという記事があちこちに見られました。
もちろん、通貨だけじゃなくて株も債券も総崩れでした。
でもどんなに安くなっても買い向かおうという声は全くありませんでした。
まさに総悲観という感じですね。
あれから1年が過ぎて、トルコ市場はどうなったでしょうか?
国内公募の投資信託の過去1年間のリターンランキングが日経新聞に掲載されています。
8月末時点で上位10本のうち9本がトルコ関連ファンドでした。
去年の8月、誰もが恐怖で投げ売ったトルコに投資できた人は大きなリターンを得たことでしょう。
投資のリターンは恐怖に対する報酬です。
大きなリターンを求めようとするなら、恐怖に立ち向かって投資するしかありません。
では、今の総悲観の投資対象は何でしょうか?
ぱっと思いつくのはジャパンディスプレイですね。
でも個別株で恐怖に立ち向かうのは自殺行為かもしれません。
会社は最悪の場合、倒産しますからね。。