NYダウが今週11日に1800ドル超下げました。史上4番目の下げ幅になるそうです。
最近の株価はコロナショックからの急回復でコロナバブルとまで呼ばれていましたが、ここにきて調整局面がやってきました。
実はNYダウの下落幅ランキングは今年になって何度も更新されています。
1位から5位まで全部今年の下落になっています。
NYダウ下落幅ランキング
1位 20年03月16日 -2997ドル
2位 20年03月12日 -2352ドル
3位 20年03月09日 -2013ドル
4位 20年06月11日 -1861ドル←New
5位 20年03月11日 -1464ドル
NYダウは長い目で見るとずっと上昇が続いているので、変動幅で見ると過去より大きく見えやすくなります。それでも今年の下落幅が上位を独占してるのはコロナショックの影響がいかに大きいかを表しているでしょう。
こういうジェットコースターのような相場で上手く立ち回ることが出来れば、一気に大儲けできます。
でも下手な売買を繰り返してしまうと大損してしまう相場でもあります。
個人投資家の場合は上手く行かない人の方が多いでしょう。
上手く行かないのは相場の反転がいつ来るか分からないからです。
大きく下がった時に少しづつ買って、反転して含み益が少し出た時点で売却すればお小遣い程度は儲かるかもしれません。
でもそんなものは本気の資産運用とは言えません。
インデックス投資で長期運用するなら、大暴落の痛みを全て受け入れるつもりで臨まないといけません。
どんなに下落しても売らず、寧ろ積極的に買い向かうのです。含み損が出たら一気に投資するチャンスです。
大暴落の痛みを受け入れた投資家だけが、その後の株価上昇の恩恵を得ることが出来ます。
インデックス投資の名著、敗者のゲームの一節に「稲妻の輝く瞬間」という言葉があります。
過去の株式市場を調べると、株価が大きく上昇するときはごく限られているそうです。
その「稲妻の輝く瞬間」に株式を持っていないと利益を上げられないというわけです。
過去72年間で最高の5日間に相場に居合わせないだけで利益が半減します。
そして「稲妻の輝く瞬間」はほとんどの場合、大暴落の年に発生します。
大暴落も「稲妻の輝く瞬間」も2番底もいつ来るか分かりません。
分からないから相場に居続けないといけません。