世界で最も成功した投資家といえば、誰もがウォーレン・バフェットと答えるでしょう。
2019年の世界長者ランキングでも3位になっています。
世界中の投資家が憧れる投資界のスーパースターですね。
「投資の神様」と称されるほどの天才ですが、投資手法は割安株を長期保有するというオーソドックスなものです。
コカ・コーラのように市場を独占しつつ、その価値が失われない銘柄を長期で保有するのが特徴です。
彼が保有するコカ・コーラ、バンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレス等の銘柄はバフェット銘柄として広く知られています。
投資ブログを見ていても、「〇〇バフェット」、「バフェット〇〇」のようにバフェットにあやかったハンドルネームをたくさん目にします。
世界で最も投資手法を分析、真似されている人だと言って良いでしょう。
そんな全投資家の模範的な存在のバフェットですが、年々投資成績が下降しています。
日経の記事によると、バフェットの投資成績が圧倒的に良かったのは50代までで、60代はS&P500と変わらない成績になっています。70代で再びS&P500をアウトパフォームしますが、80代は逆にS&P500以下の成績になってしまいます。
どんな投資手法でもそれで永遠に勝ち続けれることは無いということです。
バフェットの投資本を読んでその手法を真似て投資しても、それで儲けられるという保証はどこにもありません。
30年前に大成功した投資手法もそれをそのまま現在に適用すれば失敗することの方が多いでしょう。
2018年に日経で「もしバフェットが日本株に投資するならどの銘柄を買うか」という記事が掲載されました。
ここで「もしバフェ」銘柄が5つ提案されています。JT、ブリジストン、三菱UFJ、JR東日本、KDDです。
あれから2年経った今、株価はどうなったでしょうか?
専門家が選んだ「もしバフェ銘柄」5つのうち4つが2年後に大幅下落しています。
コロナショックという言い訳も、日経平均の下落が2%に留まっているのでできません。
「もしバフェ銘柄」がいかに酷いかが分かるでしょう。
この記事を見て「もしバフェ銘柄」を購入した人は今頃大損してますね。(...私のことです。)
バフェットを真似て投資しても上手くいくとは限りません。
ご本尊のバフェットですらS&P500に勝てなくなってきているのです。
下手なモノマネ投資ならなおさらでしょう。