インデックスファンドで一番人気のあるのが米国株です。
eMaxis Slimの純資産総額でも2,228億円で、先進国株(2位:1,483億円)や全世界株(3位:751億円)を引き離してぶっちぎりの1位です。(2020年12月18日現在)
米国株がこんなにも人気なのはその成長力でしょう。米国株は過去10年間、他の地域を圧倒するような上昇を続けてきました。
バンガードETFでもその強さは確認できます。VTI(全米株)とVT(全世界)の過去10年間の価額推移はVTIがVTを圧倒しているのが分かります。米国株は過去10年で約3.5倍に成長しました。 VTIを買ってほったらかしにしておくだけで、10年で3.5倍になるなんて夢がありますね。
では、米国株の強さの理由は何でしょうか?
言うまでもなくGAFAを代表とするIT産業の強さです。過去10年間で米国株を押し上げたのはIT産業で、IT産業を除くと米国と他地域で差は無くなります。
強い米国株に投資したいのなら、米国株全体に投資するよりも米国のITセクターに投資するほうが理に適っています。
そんな都合の良いETFがバンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)です。
VGTの過去10年間のパフォーマンスをVTIと比較してみましょう。
圧倒的っ!!あの最強の米国株VTIを遥かに凌ぐパワー!!
VGTに投資して10年間ほったらかしにするだけで6倍以上に資産を増やすことが出来ました。
強いETFを求める人は、VTIよりVGTですよね。
また、VGTは分配金が少ないという特徴があります。(年率0.8%程度)
IT企業は配当より株価成長を重視しているからですが、米国ETFに投資する場合は大きなメリットになります。
日本から米国株に投資すると、配当金にアメリカと日本の両方で課税されます。
アメリカで10%の税金が引かれた後で、更に日本で20%の税金が引かれるので合わせて28%も課税されてしまいます。
つまり日本人投資家からすると、できるだけ配当を出さずに運用してもらった方が有利ということになります。
今後も米国IT企業の株価が上昇するかは分かりませんが、米国株の強さに期待するなら強さの源泉であるIT企業群(VGT)に投資するのが良いかもしれません。