FIRE(アーリーリタイア)したら、地方への移住を考えています。
都会に住むより田舎に住んだほうが生活費を低く抑えることができるからです。
賃金の高い場所(都市、国)でお金を稼いで、生活費の安い場所で生活するのは経済的に合理的な選択です。
これを地理的アービトラージと言います。
東南アジアなどの物価の安い国に海外移住するとその効果は最大化されますが、海外移住は言葉や文化、安全面など様々なハードルがあります。
国内の地方移住がまずは現実的な選択肢でしょう。
地方移住の情報収集の第一歩として「中年女子、ひとりで移住してみました」を選んでみました。
漫画で比較的ゆるい感じのテイストだったからです。
著者はイラストレーターで山登りが趣味です。山の近くに住みたいという理由で地方移住しています。
というか、山の近くに住むためにどこでも仕事が出来るイラストレーターになったくらい山が好きな人です。
コスト面から移住を考えてる私とは動機が違うのでその分は割り引いて考えないといけないですね。
本では地方移住の良い面、悪い面を感じるままに表現されています。全体的にゆるいテイストなのがほんわかさせてくれます。
地方移住の良い面はまず第一に生活コストです。
著者は一軒家を賃貸していますが、その家賃はたったの2万5千円です。さらに庭と畑までついています。
畑で野菜を作れば食費もかなり抑えることができますね。実際、周りの住人は自分で食べる米や野菜くらいは自分で作ってるそうです(笑。
悪い面といえば、田舎の不便さでしょうか。
広い庭や畑を持っていると草刈りなどのメンテナンスが必要です。古い一軒家は家の気密性も低いので家の中にいても寒かったり、虫がどこからともなく侵入してきたりします。
あまりにも過疎地だとスーパーやコンビニに行くのにも苦労するかもしれません。
コンビニくらいは生活圏にないと困りますね。
なんといっても地方移住の最大の問題は人間関係かもしれません。
自治会の行事に参加しないといけなかったり、すぐに噂が広がったりということがあります。
都会に住んでるとちょっとイメージし難いですが、そういうことも考慮した方が良さそうです。
本を読んだ感想としては、私はそこまで過疎地に住まなくても良いかなと思いました。
田舎が好きで不便な生活自体を楽しみたい人には限界集落のような場所でも良いかもしれませんが、私のように地理的アービトラージ(生活コスト)を理由とした移住の場合はあまりに不便なところは問題が多そうです。
地方移住で生活コストを下げることが出来ても別の労務コストが発生するなら本末転倒です。地方の中核都市周辺あたりに住むのが現実的な選択肢でしょう。
候補は地方の大型イオンから徒歩20分圏内ですね。