日経平均が30年半振りに3万円を超えたことで、高値を警戒する声が聞かれるようになってきました。
経営者の中にも株高を指摘する声が出てきているようです。
1番の例はテスラのイーロン・マスクで、テスラ株を「高すぎる」と何度もツイートしています。
含み益が出ている内に売却して、利益を確定しておきたい気持ちになってきますね。
一方で、長期投資を考えるなら売却すべきでないという考え方もあります。
売却すれば利益の20%が税金として差し引かれます。
税制ルール上、含み益が出るたびに利確をするのは不利です。
現金化すると運用資産が減るので、今後も株価の上昇が続けば機会損失になってしまいます。
また30年前の日経平均3万円と今の3万円では、意味が大きく違います。
30年前は明らかなバブルで株価指標のPBR(株価純資産倍率)も5倍を超えていました。
今のPBRは1.3倍なので少なくともあの頃のようなバブルではありません。
30年経ってようやく3万円が妥当な水準になってきたと解釈するのが自然です。
さらに、企業は利益の配分を労働者よりも株主に還元するようになってきています。
企業が稼ぐ付加価値の労働者への分配比率は過去20年で少しづつ低下してきました。
それに対して株主への配分比率は2倍以上に増加しています。
企業の稼ぐ付加価値の配分を得るには、労働者として働くだけでは不十分で、株主でいないといけません。
株高の時の方が投資の判断に悩みますが、私は利確せずに保有し続けようと思います。
なぜなら私は現役のサラリーマンで、人生でいうと今は資産形成期だからです。
株価が暴落しても、給料があるので運用資産に手を付けなくてすみます。
ただ、新規投資を控えることで投資余力を高めつつ次の投資機会(暴落)を待ちます。