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週休3日制が現実味を帯びてきた

少し前にみずほ銀行が週休3-4日制を導入して話題になりました。

日経記事によると、政府内で週休3日制の導入機運が高まっているそうです。

www.nikkei.com

骨太の方針に反映されることになれば、一気に導入に現実味が帯びてくると思います。

 

週休3日制というと、給料が減ることを意識して反対する人がかなりいます。新たなリストラ手段に使われるかもしれないということですね。

 

でも、長期的な視点で考えると週休3日制は自然な流れかもしれません。

考えてみれば、今では当たり前の週休2日制も昔は違いました。

私の親世代は、みんな土曜日も働くのが当たり前でした。

松下電器(今のパナソニック)が1965年に最初に始めて、それから少しづつ他社も追随するようになります。官公庁が導入したのは1992年で、30年近くかけて週休2日制が当たり前になりました。

当時も週休2日制に反対する人は多かったそうです。パナソニックの労働組合も反対したというから驚きですね。

今、週休1日制に戻しますと言ったらきっと猛反発されるでしょう(笑)。

 

週休1日から、2日になり、3日になるのは自然な流れです。

ではいつ頃一般的に普及するでしょうか?

 

週休3日制は欧米諸国でもまだ一般的な導入が進んでないので、日本に導入されるとしても大分先の話だと思っていました。

日本が先進的な制度で世界をリードすることはめったに無いからです。

でも意外に週休3日制は世界に先駆けて日本で導入されるようになるかもしれません。

日本は「働き方改革」で世界に先んじなければならない理由を抱えているからです。

 

超高齢社会に世界で最初に直面する日本は、他国の動向を見ながら検討するという悠長なことが出来ません。一番困ってる日本が最初に解決策を見つけるしかないからです。

 

高齢化で問題になるのは、労働者の高年齢化と親の介護です。

年金制度を維持するために、年金支給開始年齢は必ず引き上げられるでしょう。

そうなると、年金支給開始まで企業は高齢の労働者を雇用しないといけなくなります。

高齢の労働者はフルタイムで働くのはしんどいし、親の介護問題も出てきます。

企業側からしても50−60代が戦力の中心では、世界で戦うことは無理でしょう。

雇用を守りながら賃金を下げ、企業を存続させていくために週休3日制は必然的な選択になってくるはずです。

 

個人の立場で考えても悪い話ではありません。リタイアして収入がゼロになってしまうのは大変だけど、60歳超えて週5で働き続けるのもキツイでしょう。

仕事を減らされて窓際でボーっとしているより、働く日を減らされた方が残された人生の時間を有意義に使えるでしょう。

問題は収入減をどうするかですが、資産運用をしていれば十分に補うことができるでしょう。

資産運用だけで生活することを目指すFIREは必要な資産も大きくなりますが、収入の20%を資産運用で賄うだけなら誰にでも実現可能です。

年収500万円の人なら100万円を資産運用で賄えば良いだけです。2000万円を5%で運用すれば良いのです。

 

50代までに何としてでも2000万円の運用資金を準備しないといけません。

その資産は老後の生活を支えるだけでなく、50代からの「働き方」も支えてくれることになるでしょう。