インデックス投資を広く世に広めた偉人にバートン・マルキールとチャールズ・エリスがいます。
バートン・マルキールはウォール街のランダム・ウォーカーの著者で、チャールズ・エリスは敗者のゲームの著者です。
この2冊がインデックス投資が長期ではほとんどのアクティブ投資よりもパフォーマンスが良いことを示したことで、多くの人がインデックス投資を始めるきっかけとなりました。
このインデックス投資の2人の偉人が手を組んで書いた本があります。
その名も「投資の大原則」です。
投資の大原則は2人の名著と比べると半分くらいの厚さです。
投資で本当に大事なエッセンスだけを抽出して書いたからです。
主張を裏付ける回りくどい説明やデータも省かれています。彼らの主張を確かめたければ「ランダム・ウォーカー」や「敗者のゲーム」を読めば良いということです。
2人の大家がその投資人生で培った知識の集大成とも言える「投資の大原則」で一番に主張していることは「お金を貯める」です。
当たり前のことですが、どんなに投資について戦略を立ててもお金が無ければどうしようもありません。
投資をするお金がないことには、リターンが2%だの、5%だの、10%だのといっても始まらない。
全てはお金を貯めることからです。
彼らはエッセンスだけを詰め込んだ本書の丸々1章を費やして、いかに節約してお金を残すことが大事かを書いています。
今日100円節約して投資に回せば、10年後に200円、20年後に400円、30年後に800円に増やすことができます。
インデックス投資で一番大事なことは節約です。地味で単純ですが、これが真理です。
インデックス投資は正しくやれば誰がやってもパフォーマンスは同じになります。
今日、節約して投資に回せる人がそのまま成功する人になります。