S&P500のCAPE ratioがついに40を突破しました。
英語表記「Cyclically Adjusted Price-to-Earnings Ratio」の略で、日本語訳だと「景気循環調整後の株価収益率」となります。
株価の割安・割高を判断する代表的指標PER(株価収益率)の考えを応用したもので、単年度の1株当たり利益ではなく、物価変動の影響を補正したうえで10年間の利益の平均額を使ってPERを計算する形になります。これにより景気の好不調や一時的要因による影響を取り除いて、株価水準を判断することができます。一般的には25倍を超えると割高とされます。米国のノーベル賞経済学者ケープ・シラー氏らが考案したことから「シラーPER」「CAPEレシオ」とも呼ばれます。
CAPEは株価の割安、割高を判断する有名な指標ですが、この指数が40を超えたのは株式市場の過去140年の歴史でも今回を除いてたった1度しかありません。ITバブル直前の44です。
今回の40はそれに匹敵する値です。歴史的な株高と言って良いでしょう。
2000年のITバブル崩壊時は一度大きく下落した株価が回復しようとしたところでリーマン・ショックに見舞われました。
2000年から2010年は投資家にとって最悪の10年だったと言えるでしょう。
株が上がったり下がったりするのは仕方ありませんが、次の下落相場がいつくるのか?その規模はどれくらいになるのか?は投資家としてどうしても気になってしまいます。
私の資産は既に年間生活費の25倍を超えていて、4%ルールに従うとFI(Financial Independence)を達成しています。
それでも今すぐアーリーリタイアするのは避けたいところです。今のタイミングだとリタイア後すぐに大きな下落が発生するリスクが高いからです。
リタイアするのは、次の大きな下落相場を乗り越えた後だと思っています。
大量のリスク資産を抱えながら、下落が1年、2年と続いた時に自分の心理状態がどうなるかは経験してみないと分かりません。
次の下落を乗り越えた時、自信を持って第2の人生を選択できると思っています。
遅かれ早かれ大暴落が来るなら、なるべく早く来て欲しいですね。
山が高いほど谷が深くなってしまうので。。