今、FIREがブームです。
思えば、「働かずに資産運用で生きていく」なんて少し前までは考えもしませんでした。
このブログを始めたのは2017年ですが、その頃の記事を見てもFIREに触れてないので全く意識に無かったと思います。
ブログを始めてから自分の資産を正確に把握するようになり、資産運用でも成果が出たことで「これ、もしかしてFIREいけるんじゃね?」と思い始めました。
そして1億円を超えた頃から、かなり現実的な選択肢としてFIREを考えるようになりました。
でも、1億円を超えた今でもすぐにFIREするのは厳しいかなと感じています。
その理由は大きく「お金の心配」と「生き方の心配」です。
お金の心配について
トリニティ大学の有名な4%ルールの研究では、株や債券に投資した資産から毎年4%づつ引き出しても95%の確率で死ぬまで資産が枯渇しないとされています。
このルールは資産の大半をリスク資産で持つことが前提です。
サラリーマンの今よりリスク資産を増やすことを、無職になる自分が耐えられるか自信がありません。
おそらく実際にFIREするとしても現金は一定割合保有することになるでしょう。
そうすると1億円あってもリスク資産は7千万円程、年率4%の引き出しだと280万円で心許ない額になります。
安心のためにはもう少し資産全体を増やすしかありません。
生き方の心配
もしFIREするとなれば、かなり変わった人生を選択することになります。
FIRE関連の記事を読んでいると、識者のみなさんは「仕事辞めてブラブラして、そんな人生何が楽しいの?」と主張されています。
逆にFIREした人のブログを読んでると、「我が退職に一片の悔い無し!」という人が多いので人それぞれということかもしれません。
私の場合、仕事が楽しい訳ではありませんが、FIREした後の人生を実りあるものにできるのか自信が無いというのが正直なところです。
FIREするということは自由時間を買うということです。
1億円を超える、人生最大の買い物です。
その時間をどうやって使うか、ちゃんと考えたいですよね。