「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021」のランキングが発表されました。
今年は常連となった世界株式ファンドや先進国株ファンドに混じって異色のファンドが選ばれていました。
投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2021
— 投信ブロガーが選ぶ! ファンドオブザイヤ (@fundoftheyear) January 22, 2022
1位から5位はこのようになりました pic.twitter.com/uXhZqaT1cA
iFreeレバレッジ NASDAQ100です。
このファンドが他のランキング入りファンドと違うのは、レバレッジが掛かっているリスクの高い商品ということです。
iFreeレバレッジ NASDAQ100はナスダック100指数の2倍の値動きになるように設計されたファンドです。
レバレッジ商品の中では2倍は穏やかな倍率ですが、それでも他のランク入りファンドに比べるとかなりの高リスク商品です。
このファンドを始めとしたレバナスファンドがここまで人気になったのは、2021年の米国株の圧倒的強さがあったからでしょう。
NASDAQ100は2021年だけで30%以上上昇しました。
2倍レバレッジなら7割近く上がったことになります。3倍レバレッジなら2倍近くになりました。
レバナス人気はここ最近一気に高まりましたが、リスクの高い商品として批判する人も多いですね。
私の考えとしては、条件によっては良い投資法になり得ると思っています。
その条件は、今現在は投資できるお金が少ないけど、将来にわたって十分な投資資金を用意できる場合です。
一言でいうと若い人になります。
若い人は今はお金を持ってないけど、これから何十年とお金を稼ぎ続けることができます。
これを人的資本といいます。
これから働いて毎年100万円を10年間捻出して、1000万円の投資資金で投資するとします。
10年後に1000万円投資出来るのに、1年目に10分の1の100万円しか投資しない(できない)のは機会損失だといえます。
レバレッジを掛ければ、1年目から200万円分の投資が出来るのです。
実際に購入した100万円からみるとレバナスの変動幅は大きいですが、1000万円の投資資金からみれば大した変動じゃありません。
長期投資の観点からは、人的資本が大きくて金融資産が小さい間はレバレッジを掛けて投資し、人的資本を金融資本に変換していく過程で徐々にレバレッジ比率を下げていくのが効率の良い投資法だと思います。
思えば、家を買うときの住宅ローンなんてまさにレバレッジ投資ですよね。
10%の頭金で家を買う人はレバレッジ10倍で不動産投資するのと同義です。
そこからみれば、レバナスに数百万円つぎ込むのは至って健全な投資でしょう。
大事なことは人的資本や時間軸も考えた上で、人生全体で資産運用にどれだけのリスクを取るのかをデザインすることです。
ただ、私の場合はもう人的資本が乏しいのでレバナスは止めておきます