FIREブームでたくさんのFIRE本が書店に並ぶようになりました。
「生活費の25倍のお金をインデックスファンドに投資すると投資益だけで生きていける。」
FIRE本が訴えることの本質は大体この一言に尽きます。
ただ、本によってお金の工面の方法や、どの投資先で運用するとか、引き出しルール等で少しづつ違いがあります。
私が読んだFIRE本で一番シンプルな内容だったのが、「父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え」です。
「全米株(VTI)に一括投資する。あとは4%ルールに従って引き出す。」
これだけです。
著者はドルコスト平均法による積立投資も否定しています。
その理由は株は下がるより上がる確率の方が高いからです。
1970年から2013年までの43年間で株価が上昇した年は33年ありました。率にすると77%です。
株は約8割の確率で上昇していたことになります。
上昇するなら一括で投資した方がリターンも大きくなるというわけです。
苦労して貯めたお金をリスクに晒すのは誰だって嫌なものです。
でも8割の確率で上昇する株式投資の恩恵を最大限活かそうとするなら、一括で全力投資が合理的な選択です。
有名どころでは、厚切りジェイソンさんもほぼ同じ意見ですね。
また、この本で一番良かったのは4%ルールのシミュレーション表です。
資産を減らさない引き出し率について、インフレも考慮した上で詳細に検討されています。