2022年は年初から株安と円安が続いています。
株安も円安も資産を減らすので両方とも嫌なものですが、円安の方がより深刻だと思います。
その理由は株安はいつか株高に転じると信じることができますが、円安が円高に転換するかは確信が持てないからです。
インデックスファンドで投資していれば、世界中の株式に投資できます。
数千〜数万の会社に広く薄く投資しています。
逆境で潰れる会社が出る一方で、逆境を強みに変える会社も出てきます。
一時的に不況で株価が落ち込んでも必ず新しく成長する企業が出てきて株価を押し上げる日が来るでしょう。
でも円安は違います。政府や中央銀行が舵取りを間違えれば通貨の価値は止めどなく毀損していきます。
トルコは2021年に通貨リラが下落しましたが、低金利政策を継続しました。
エルドアン大統領はリラ安は経済にはむしろプラスと強気の発言でした。
「リラ安で国際競争力を引き上げることで、輸出を促進し、トルコの経常収支を黒字に転換させる。低金利により投資環境が改善され、結果として生産能力が高まる。長期的には国内の失業と物価上昇が抑えられ、国民がより豊かになる」
通貨リラ安が進む中、エルドアン大統領は低金利政策を継続(トルコ) | ビジネス短信 - ジェトロ
リラ安は続き、それから半年後にはインフレ率が78.6%という大変なことになっています。
トルコでインフレ加速、6月は78.6%上昇 統計に疑義も: 日本経済新聞
リラ安に対して金融緩和で対応するというありえない政策による当然の結果です。
中央銀行を会社に例えると倒産してるレベルですね。
トルコを見ていると、なんだか日本にすごく似てると思うのは気のせいでしょうか?
通貨安に金融緩和で立ち向かう国があるんですよ〜。
なにぃ!やっちまったなぁ!?