DIE WITH ZERO ゼロで死ねというタイトルの本は、一言で言うと死ぬまでにお金を使い切れという意味です。
そしてお金を一番有効に使えるのは、いつでも今すぐです。
私達は老後のためにお金を貯めておこうと一生懸命になりますよね。
でも老後のために今を犠牲にするのはナンセンスだとこの本は主張しています。
今できるはずの経験が老後に出来るとは限らないからです。
例えばバックパッカーで世界を旅するような経験は若い時にしかできません。
年老いてからだといくらお金があっても同じ経験をすることはできないでしょう。
子ども用プールで遊べるのは子供の時だけで、大人になって遊んでも心から楽しむことはできません。
「人生で一番大事なのは思い出づくり」
若い時に良い思い出を作れたら、その経験が死ぬまであなたの人生を豊かにしてくれるはずです。
お金はそんな経験を得るために使うべきだと。
この本を読んで色々思うところがありました。
これまでの人生を振り返るとお金が無くて諦めた経験がいくつか思い浮かびます。
お金がある今になってから経験しても若い頃のような経験にはならないでしょう。
人は今と同じような未来が続いていくと無意識に考えてしまいますが実際には違います。
歳を取ると感覚が鈍り、足腰が弱くなり、外に出るのが億劫になります。
いずれ病気がちになり、介護が必要になり、ベットで過ごす時間が長くなります。
そうなってしまったらもうお金を有意義に使うことは難しくなります。
そうなる前にできるだけ沢山の経験と思い出を作っておかないといけないですね。
スティーブジョブスは毎朝、今日が人生最後の日だったら何をすべきかを自分に問いかけていたと言います。
さすがにそこまではやり過ぎな気はしますが、残りの人生が後5年や10年と考えてみるのは意味があるかもしれません。