ドル円相場が歴史的な円安水準になっています。
個人投資家としてこの事態にどう対応するのが良いのでしょうか?
日経新聞によると、円の理論値は1ドル112円だそうです。
円、理論値より割安に 日経均衡レート4~6月112円台: 日本経済新聞
もしこの理論値が正しいとすると、円は本来の実力より30円以上売られすぎていることになります。
この”歪み”が生じている今は投資チャンスなのかもしれませんね。
インデックス投資で考えると、為替ヘッジ有りの商品が選択肢になってきます。
インデックスファンドの多くは為替ヘッジ無しです。
2022年の世界的な株価下落の中で為替ヘッジ無し投信の基準価額がそれほど下がらなかったのは円安が同時に進行したからです。
でもこれから円高になれば、為替ヘッジ無しだと損失を拡大させてしまうでしょう。
2023年はアメリカがリセッションして、金利引下げに転じると予想されています。
この予想が正しい場合、円高、株安の展開になります。
為替ヘッジ無しだと為替でもダメージを受けることになりますね。
この円高リスクを回避出来るのが、為替ヘッジ有り投信です。
先進国株式インデックスの為替ヘッジ有り商品は、ヘッジ無しでお馴染みのたわらやiFreeからも出ています。
たわらノーロード 先進国株式<為替ヘッジあり>|ファンド情報|アセットマネジメントOne
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジあり) / 大和アセットマネジメント株式会社
信託報酬は0.2%と為替ヘッジ有りより高いですが、許容範囲だと思います。
為替ヘッジ有り商品の問題はヘッジコストです。
たわら先進国株の目論見書にもはっきりと対象通貨との金利差がコストになると記載されています。
”為替ヘッジには円金利がヘッジ対象通貨の金利よりも低い場合、そ の金利差相当分程度のコストがかかることにご留意ください。”
今後、日本の金利がゼロ、アメリカの金利が4.5%程度になるとすると、ヘッジコストは4.5%と非常に大きくなります。
金利差以上に円高にならないと逆に損することになりかねません。
簡単に勝てる投資なんて無いものですね。。