トヨタが5代目となる新型プリウスを発表しました。7年ぶりの新型です。
普段、車にあまり興味のない私でもカッコいいなと思うフォルムでした。
近未来のスポーツカーって感じがしますね。
こんなかっこいい車が量販型のプリウスというのがすごいと思います。
でも新型プリウス発表会の動画を観るとHV開発の苦悩が滲み出ていました。
Youtubeで公開されています。
発表会で何度も出てきた言葉が、「いつまでハイブリッドを作り続けるんだ...?」という自問です。
世界のEV化が急速に進んで、米国や中国ではハイブリッドカーは旧世代の車と見られるようになっています。実際、主要国で2035年までにハイブリットの販売が禁止されることが決まりました。
EU、ガソリン車の新車販売禁止 35年までに: 日本経済新聞
米カリフォルニア州、2035年にハイブリッド車も販売禁止: 日本経済新聞
もうHVをフラッグシップにするような会社は生き残れません。
トヨタも新型プリウスが「フラッグシップ」だとは胸を張って言えない状況になっているのでしょう。
そんなトヨタが新型プリウスに与えたコンセプトが「みんなの手が届くエコカー」です。
発表会の中でも「明日ではなく、今日からはじめる」エコカーだと言っています。
率直に言えば、「テスラのEVは価格が高くて買えない人も多いから、お金が無い人はプリウス買ってね」ということなのでしょう。
プリウスが初めて登場した時、世界最高の環境性能でハリウッドセレブに選ばれる憧れの車でした。
それが今やハイブリッドカーはエコカーと言えるかどうか微妙な立ち位置になっています。
新型登場が7年サイクルだとすると、次の新型がもし出るなら2030年頃になります。
その頃にはハイブリッドカーはエコカーだと言われなくなっているでしょう。
今回のプリウスが最終モデルになりそうです。